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蟹江杏さんの素敵な図集「杏と世界」

蟹江杏さんの図集「杏と世界」。

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幸せに満ちあふれているような絵です。

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ほんと素敵な色遣いです。

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夜空に向けた憧れみたい。

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ささやかながら美しい。

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なんて楽しいのでしょう。

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彼女の描く絵はまさに詩です。

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初めて杏さんの作品を図集で見たのですが、見た途端ぞっこんになってしまった図集です。
大阪の長谷川書店さんで手にいれています。



by momokororos | 2019-08-17 21:48 | 芸術 | Trackback | Comments(0)

縄文の魅力にはまる雑誌〜縄文ZINE

東京学芸大学の流浪堂さんへ久しぶりに訪れて、レジのところで話していると、そばに積まれてある『縄文ZINE』が目にはいりました。

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縄文が好きな友達がいるので、もらっていこうと思ったのですが、中身をパラパラと見るとかなり面白いししっかりと作られていて、縄文に興味があまりない私がはまりました。

この下の3枚の写真の女の子たちは何をしているのかわかるでしょうか。

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これら写真は、縄文土器の写真と女の子の写真がセットで、縄文土器に描かれている縄文人のポーズをまねて女の子がポーズをしているのです。
仏像を見ているときなど、仏像の印相(手の指の形)をまねることがあるのですが、縄文土器に描かれている縄文人のポーズをまねるなんて思いもよりませんでした。


未来考古学のコラムも面白いです。

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縄文の考古館である、長野県富士見町の井戸尻考古館の紹介のページ。
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この内容で無料というからすごいです。
この9号と10号を店内で見かけていたのですが、あまりにわたしが喜んでいるので、7号と8号を探して出してきてくれました。

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毎回ダンボールで送られてくるほど冊数あるそうですが、ほとんど出てしまうそうです。


そういえば、去年だったかと思いますが、東京国立博物館で、縄文の展示会が開催されていました。縄文のビーナスくらいは知っていたのですが、いま思えば見にいけばよかったです。



by momokororos | 2019-08-13 22:12 | | Trackback | Comments(0)

バーレスクのこと〜北村紗衣さんの『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』

少しさかのぼり、7月の終わりに関西に行っていたとき、姫路から神戸元町へ出ていました。
姫路で長居していたので、神戸に入ったのが19時過ぎていました。19時閉店のお店はあきらめて、閉店まで時間があるお店だけいくことにしました。

神戸元町の1003さん。
新刊が置いてある棚だけを見ました。この新刊やZINEが置いてある棚がだんだん面白くなってきています。

大阪の長谷川書店さんで手にいれた、松田青子さんの『じゃじゃ馬にさせといて』の話しをしたら、今度読書会を行う、チョ・ナムジュさんの『82年 生まれ 、キム・ジヨン』の本を見せてくれました。その本の帯には、松田青子さんの言葉が寄せられていました。

1003さんの新刊の本棚にはフェニズム関係の本がたくさんあったので、その中から1冊おすすめしてもらいました。

北村紗衣さんの『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』。

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この本の中にバーレスク(burlesque)のことを書いたくだりがあります。

現在の舞台芸術で「バーレスク」というとストリップティーズ(striptease)、つまりステージで服を脱ぐことを中心に、バレエやベリーダンスといった踊りはもちろん、お笑いや空中ブランコ、マジックから朗読までいろいろな演芸を組み合わせたパフォーマンスを指します。「ストリップティーズ」は「服を脱ぐ」という意味の’strip’と「じらす」ことを意味する’tease’からなっています。
[北村紗衣、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』より]

初めて、バーレスクという言葉を聞きました。さらに北村さんはこう語ります。

こうしたパフォーマーたちは皆自信に溢れていました。心の底では着てみたいと思っていても到底着る自信が持てないような派手でキラキラ個性的な服装や、たった数分という短さできっちり何らかのコンセプトを表現する考え抜かれたショーの構成からは、社会の押しつけを気にせず自分が美しいと思うものを表現したいという芸術的な意欲が強く感じられます。
またディタのように誰が見ても古典的な美人だと思うようなパフォーマがらいる一方、伝統的に「女性らしい」美しさとはかけ離れた容姿、つまり太っていたり、背が低かったり、やせっぽちで貧相だったり、坊主頭だったりするようなパフォーマもたくさんいます。そうしたパフォーマは画一的な美の基準を問い直し、あざ笑うような先鋭的なショーをすることも多く、こうした演目を見ていると、私たちはいたるところに美が潜んでいるにもかかわらず、いかに無思慮に伝統的な基準から外れる美を切り捨てているのか思い知らされます。
[北村紗衣、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』より]


なるほど、美しい思うもの、穢らわしいと思うものをには、社会的な価値基準が無意識に刷りこまれていて、たしかにステレオタイプ的なものを求め、それ以外を避け、ときには否定していることもあるかもしれません。


バーレスクを世界を描いたフランス映画の「さすらいの女神たち」も紹介されていたので、早速手にいれました。

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北村さんの本の中には、「バーレスクを見にいってみよう」というコラムがあって、渋谷や六本木のバーレスクを見られるところが紹介されています。


先週の土曜に「マツコ会議」を見ていたら、次週の放映で、バーレスク東京が紹介されるとのことで見てみたいと思います。今日8/10土曜の23時からの放映になります。
北村さんの先のコラムでは、「六本木のバーレスク東京は、ストリップティーズを含まないダンスショーで、伝統的なバーレスクとはかなり違います。」と書いてありますが、そういう世界をみたことがないので楽しみです。


映画の中の女性たち〜松田青子さんの『じゃじゃ馬にさせといて』
2019年7月30日の日記




by momokororos | 2019-08-10 17:33 | | Trackback(12) | Comments(0)

映画の中の女性たち〜松田青子さんの『じゃじゃ馬にさせといて』

大阪水無瀬の長谷川書店さんでは、3冊の本を手にいれたのですが、そのうちの1冊が、松田青子さんの『じゃじゃ馬にさせといて』。

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映画の中に出てくる女性の振る舞い方、生き方についての松田青子さん独自の視点で語るエッセイです。
ある映画にでてくるハイヒールのヒロインの話しが載っていて惹かれました。


100以上もの映画の話しがでてきますが、その中で私が見たのは、「美女と野獣」「ハンガーゲーム」「エクス・マキナ」「ジェラシックワールド」「ミッションインポッシブル ローグ・ネイション」「ロスト・イン・トランスレーション」くらいしかありませんでしたが、この本の中で話題されている映画は見てみたいなって思いました。

次の日に、松田青子さんの名前が載っている本を見かけました。不思議なもので、買った本を持ちあるいているうちに縁を結ぶ、というような経験たくさんです。


長谷川書店さんでは、絵本と絵の図録を手にいれています。また紹介できたらと思います。


by momokororos | 2019-07-30 22:15 | | Trackback | Comments(0)

心地いい音、それとも雑音〜大阪水無瀬の長谷川書店さん

京都の祇園祭の山鉾巡行のことはこの前の日記に書いていましたが、そのあと、大阪、神戸、姫路のことは書かずに金沢のことを書いてしまっていたので、少しずつ書いていきたいと思います。

山鉾巡行が終わったあと、お昼はどこも混んでいるので、お昼は食べずに、烏丸から阪急電車で大阪方面へ向かいます。

水無瀬駅前にある長谷川書店さんを久しぶりに訪れました。地元の新刊本屋さんなのですが、遠方の私も魅了する本の品揃えです。

お店では、本を見ながら長谷川さんとお話し。地元のお客さんが次々とやってきて応対や会話で忙しいのですが、その合間をぬって、音楽の話し、コミックの話し、山尾三省さんの話し、人への優しさや思いやりの話し、などをしていました。

音楽が好きだったのだけど、本屋の仕事をして本の魅力にはまったとの話しを聞きました。

お店では、太鼓の音楽と鳥の鳴き声の音楽の2つの曲を同時に流していて、言われるまで気がつかなかったのですが、違和感なく聞こえてきていました。
自然の音は他の何事とも合うような気がする、自然だけでなく公園で遊ぶ子どもたちの声などもバックグランドミュージックとして心地いい、駅の構内に流れている鳥の鳴き声なんか流している、尾道のカフェでは外の小鳥のさえずりと店内の音楽で流れていり音楽の区別がわからなくなった、などの話しをしていました。

本屋さんとカフェ探訪〜尾道そぞろ歩き
2019年6月12日の日記
https://momokoros.exblog.jp/28380549/


先の公園で遊ぶ子どもの声も関係することですが、自然の一部である人間が介在することにより、ときとして快不快が分かれるのは不思議なことです。音に限らずかなとも思います。

長谷川さんでは、わずらわしいこと、不便なことについても話していたのですが、長くなるのでまた今度にします。




by momokororos | 2019-07-29 22:37 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

映画の中に出てくる本の魅力

映画の中に出てくる本にとても魅力を感じます。

「イコライザー」。
何度も見ているのですが、昨晩も見ていました。
悪に立ち向かうバイオレンスもので、主人公の冷静で沈着なまでの心理行動に興味を惹かれます。

つつましい日常の生活の繰り返しをする主人公。夜中に本を読み、そして深夜にいつものカフェで続きを読みます。テーブルに置く本も手順もいつもと同じ。読んでいる本は、マーク・トゥエインの『老人と海』。いつもお店にくる客から「もう釣り上げた?」と聞かれます。

高校生のときに読んだ 『老人と海』を再読しようと、今朝探してみました。おおがかりな捜索になりましたが、見つかりました。

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「ディープインパクト」。
目を負傷した乗組員に話す『白鯨』の出だしのシーン。このシーンに惹かれ、挫折した『白鯨』をまた読んでみようと思いました。

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メルヴィルの白鯨〜『MOBY-DICK IN PICTURES』
2016年8月13日の日記




「ヒューゴの不思議な発明」。
この映画の中にも詩人の名前が出てきます。
駅の時計守の主人公の男の子ヒューゴが、駅の保安官に問いつめられたときに、知りあいの女の子の機転で助けられるシーンです。

「クリスティーナ・ロセッティ。詩人と同じ名前よ。」

映画の中のセリフなので、訳者はわかりませんが、クリスティーナ・ロセッティさんは好きな詩人で、前の日記で詩を紹介したことがあります。

「ヒューゴの不思議な発明」〜素敵な映画と詩
2017年4月28日の日記

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「ローマの休日」。
オードリー・ヘップバーンさんが演じるアン王女が、コロッセオを抜けだし広場で寝ているところを新聞記者のジョーに起こされ、酔っているかのようなアン王女は、ジョーの部屋に。長椅子で寝るように言われたアン王女がつぶやいた詩です。

“Arethusa arose
From her couch of snows
In the Acroceraunian mountains”

「アレトウサーはアクロシローニアの山々の、雪の長椅子から立ち上がらん…。」

アン王女はキーツの詩と主張し、ジョーはシェリーの詩だと主張します。はたして。。
手にいれた『キーツ詩集』には載っていませんでした。あとで調べてみたら、シェリーが正しいそうです。

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「万引き家族」。
先日紹介しましたが、『スイミー』を朗読するシーンがでてきます。

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『スイミー』を読むシーン〜「万引き家族」の映画
2019年7月16日の日記


すぐには思いだせないのですが、映画の中にいろんな本が出ているはずです。
他にもどんな本が映画の中に出ているのか知りたいです。






by momokororos | 2019-07-20 20:55 | | Trackback | Comments(0)

相手の嫌がっていることをキャッチできない鈍感さ〜上野千鶴子さん

先日、上野千鶴子さんが「情熱大陸」に出ているのを見ました。

ずっと前ですが、上野千鶴子さんの本は読んだことがあって、もっと過激な人を想像していたのですが、情熱大陸で見た上野千鶴子さんは温和で格好いいおばあちゃんという感じでした。
信念を持ち、言いたいことをしっかりと言いながら、かつ温和な感じをかもしだす上野千鶴子さんに好印象をいだきました。上野千鶴子さんが自分自身のことを、「いちいち目くじらをたてて、面倒くさい女になっていく」とも言っていたのですが、むしろ微笑ましく思えました。

番組の中で、上野千鶴子さんが

「相手が嫌がっていることをキャッチできないほど鈍感なのが問題」

と、言っていたのが印象的でした。

わたしも鈍感になっていることが多いかもなので気をつけたいと思います。

上野千鶴子さんは、ウィメンズアクションネットワークという組織の理事長をしており、「怒る訓練の場」と言っていたのも気になりました。「怒る」という言葉からイメージされるものはいろいろですが、「正当な権利を言うこと」「不当なことに対して物言いすること」と捉えると納得できます。

少し前に、東大の入学式で、上野千鶴子さんが祝辞を述べているのを見ました。
その全文は、東京大学のWEBページに載っています。

平成31年度東京大学学部入学式 祝辞


お部屋の本を探したら、2冊の上野千鶴子さんの本が出てきました。1988年と1990年に出版された本でした。『女遊び』の本は過激ともいえる内容かもしれません。最近の上野千鶴子さんの著作はまったく読んでいないので、読んでみようかなと思いました。

『女遊び』。

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『ミッドナイトコール』。

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by momokororos | 2019-07-15 22:05 | 気持ち | Trackback(140) | Comments(0)

自分と街のシンクロ〜清水アリカさんの『昆虫の記憶による網膜貯蔵シェルター、及びアンテナ』

清水アリカさんの『昆虫の記憶による網膜貯蔵シェルター、及びアンテナ』。

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学芸大学の流浪堂さんに先日寄ったときに、店長さんから、好きかもしれないと進められた本です。

端的に説明できる本ではないのですが、そこに書かれている断片的な情景に深く共感しました。

流浪堂さんのお店で勧められたあと、店内でパラパラとページをめくり共感したくだりです。

夜の路地をひとり歩いている。少し離れた大通りからひっきりなしに聞こえていたクルマの音がふいに途切れ、入れかわりに路地の植え込みに響く虫の音の高周波がフェイドインし、ふと顔を上げると青白くチラチラ光る螢光灯の向こうにせり出している銀色の満月に遠近感を狂わされ、足もとを確かめようとして目を落とすと、街灯に照らされた影が幾重にも分裂して伸び縮みしながら交錯するのが目にはいり、路地の塀にぶつかって少し遅れて返ってくる自分の足音に気をとられてつまずきよろめくとき、もはや自分がどこにいてどこに行こうとしているのかまったくわからなってしまう、そんな瞬間。
[清水アリカ、『昆虫の記憶による網膜貯蔵シェルター、及びアンテナ』より]



この清水アリカさんの文章を読んで、自分の中に鼓舞されるものを感じます。
都会を歩くのが好きで、意味もなく都会の夜の街を流していることも多々あります。
青山や渋谷あたりで遊び、三宿や西麻布、赤坂に憧れ、神楽坂や自由が丘にはまり、いまだに東京の都心に憧れ、用もないのに都心にでたりすることが多々あります。
大阪では、西梅田、大阪駅前第一ビルから第四ビル、ディアモール、阪神百貨店、お初天神、兎我野町、太融寺町、阪急東通り、阪急百貨店、茶屋町、中崎町あたりの街が、上品さと猥雑さ、洗練と粗野、新しいものと古いものが混在していて、好きでよく界隈を歩いていました。必ずしも上品洗練新しいものがいいとは限らない魅力をかかえています。

チープで猥雑なものから、高級で洗練されたものまであらゆるものが混在する都会。風景は意味のつながりの文脈もなく、切れ切れの風景が視覚を横ぎります。刹那的な視覚の交錯と、さまざまなモノやヒトから発せられる不協和音、ときに魅惑な音楽にも聴こえます、予測できるストーリーもなく、たまたま集まった断片的な風景と喧騒から偶発的なことが起きる可能性をはらんでいます。
そしてそれぞれの、無目的を含んだ多目的、他への関心と無関心、さらにその場にいながら他の場所の誰かとつながり、目的の不明確さに加えて、その場所性の意味すら不確かなものになっています。

自分のココロや気持ちは、内発的なものから真面目なものから雑駁で猥雑なものまで脈絡なく湧きおこっており、そのそれぞれが五感で感じられる外部の世界や風景と部分的刹那的にシンクロ(もしくは拒絶)をしている感じがします。
自分の意識と呼応する風景を再構成した世界が、現実の世界といかに違うか、また自分の風景と人の意識で再構成される風景がいかに違うか面白いかもしれません。


清水アリカさんの文章は他にも興味深いくだりがたくさんで、また話題にしたいと思います、。





by momokororos | 2019-07-14 22:31 | | Trackback | Comments(0)

小川洋子さんの『アンネ・フランクの記憶』

小川洋子さんの『アンネ・フランクの記憶』。

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先日読んだ、小川洋子さんと堀江敏幸さんの『あとは切手を、一枚貼るだけ』の本の中に、アンネ・フランクさんのことがたくさんでてきます。

『アンネ・フランクの記憶』は、小川洋子さんが、オランダのアムステルダムにあるアンネ・フランクさんの隠れ家や、学校や、アンネさんを知る人を訪ねたり、アンネさんの生まれたドイツのフランクフルトを訪ねるエッセイです。アンネさんの一家は、フランクフルトからアーヘン、そしてアムステルダムに移っています。



二十六歳の時に小説の新人賞をもらって以来、わたしは幾度も同じ質問を受けるようになった。
「どうして小説を書くようになったのですか」
(中略)
改めて、じっくり考えてみて行き着いたのが、『アンネの日記』だった。わたしが最初に自分を言葉で表現したのは、日記だった。その方法を教えてくれたのが『アンネの日記』なのだ。
[小川洋子、『アンネ・フランクの記憶』より]


小川洋子は、アンネ・フランクさんがお友達に書いた架空の文通のところを注目していて、この『アンネ・フランクの世界』の本の中にも、『あとは切手を、一枚貼るだけ』の本の中にも書いています。


一通目の手紙。

これはかねてからお約束していたお別れの手紙です。
[アンネ・フランク、『アンネの日記』より]

アンネさんが書いた一通目の手紙をジャクリーヌさんが受け取っていないのに、ジャクリーヌさんから返事が来たことして書いた、架空の二通目の手紙です。

お返事たしかに受け取りました。ありがとう。すごくうれしかったわ。
[アンネ・フランク、『アンネの日記』より]

小川洋子さんは、この二通目の手紙を出して空想の世界に遊んでいるアンネさんの想像力にいたく感動をしています。


小川洋子さんの視点で、再び『アンネの日記』を読むと、前に読んで気がつかなかったところや読み飛ばしいたところが見えてきて新鮮です。

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『アンネの日記』を巡る本たち
2016年7月20日の日記



by momokororos | 2019-07-11 22:29 | | Trackback | Comments(0)

ナイフ投げの真実〜志賀直哉さんの『范の犯罪』と、スティーヴン・ミルハウザーさんの『ナイフ投げ師』

先日、本屋さんで、スティーヴン・ミルハウザーさんの新刊を見つけて手にいれました。
この本はまだ読んでいないので、読んでから紹介したいと思いますが、少し前に尾道の志賀直哉旧居で話していたことを思いだしました。

林芙美子さんの過ごした尾道
2019年6月14日の日記


志賀直哉旧居で館長さん?と話していたときに、志賀直哉さんの『清兵衛と瓢箪・網走まで』の中に収められている「范の犯罪」の短編の小説のことを教えてもらいました。

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奇術師のナイフ投げで、妻である相手にナイフが刺さり死んでしまうのですが、それが故意か過失かの話しが書かれていると教えてもらい、読んでみました。

その話しを読んで、思いだした小説があります。
スティーヴン・ミルハウザーさんの『ナイフ投げ師』。

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『ナイフ投げ師』は大好きな小説で、『范の犯罪』の話しが似ているのでびっくりしました。

『ナイフ投げ師』は、観客から自主的にナイフ投げの標的になる人を募り、ナイフ投げを行うショーの話しです。

ナイフを投げた。ある者は娘が叫び声を上げるのを聞き、ある者は娘の沈黙にはっとしたが、私たちみんなの胸にとどまったのは、ナイフが板に刺さる音が聞こえなかったという点だった。
[スティーヴン・ミルハウザー、『ナイフ投げ師』より]


スティーヴン・ミルハウザーさんはそれを見ていた観客の視点心理で、志賀直哉さんの方はナイフ投げをした奇術師の視点心理で書かれているのが違います。

同じような話しが書かれている、ということを志賀直哉旧居の館長さんに話したら、ぜひ読んでみたいと言っていました。


スティーブン・ミルハウザーさんの『ナイフ投げ師』のことを書いた日記です。2008年に読んだ本のベストに入っていて、好きな本で29位でした。

2008年に読んだ本はベスト
2009年2月21日の日記

わたしの好きな本〜ベスト26位から30位
2018年4月19日の日記



by momokororos | 2019-07-07 22:21 | | Trackback(9) | Comments(0)