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千手観音菩薩さま〜京都御室仁和寺観音堂

金沢から京都へ。

京都で、仁和寺観音堂の観音障壁画の初公開のポスターをふと見かけました。千手観音菩薩立像も公開されています。

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昨日は暑い日で、仁和寺境内は山門からずっと日を遮るものがないのを知っていて、行こうか迷いましたが、見たことのない千手観音さまをみたくて出かけました。10年ほど京都のお寺や庭園を訪れているときがありましたが、最近は春の桜や秋の紅葉の時期以外はあまり行かなくなっています。

大宮から嵐電で帷子ノ辻へ。帷子ノ辻で北野白梅町行きへ乗り換えます。
途中路面区間もある嵐電の不器用な揺れかたとのんびりした走り方が魅力です。

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御室仁和寺駅で降りて、2、3分歩くと御室仁和寺です。
仁和寺は皇室関係者が住職となる門跡寺院だった格式高いお寺です。

堂々たる二王門です。

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二王門から続く暑い玉砂利の道。
向こうに見える中門を抜けた右手が観音堂です。右手には五重塔。春にはおたふく桜で有名な御室桜があります。

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観音堂です。

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観音堂の中の千手観音さまの手と結ばれている五色の紐です。

観音堂の中の千手観音さまは、公開されてこなかったせいか金色に輝いていました。千手観音さまは、千の手と千の目ですべての人をあまねく救済する菩薩さまです。
そして二十八部衆が並び(阿修羅が有名です)、その前には風神と雷神が配されています。風神は、4本の手の指で東西南北、2本の足の指で天地を現しているそうです。雷神は、3本の手の指で過去現在未来、2本の足の指で天地を現しているそうです。今日説明を聞いて初めて知りました。


千手観音さまと観音堂の障壁画を見たあと、ふたたび御室仁和寺駅までもどり、駅員さんにラッピング電車はいつ来ますか?と聞いてみました。千手観音さまとのラッピング東西南北観音さまの手が車内広告の代わりに垂れている電車が走っているのです。「観音電車」は、北野線には走っていなくて、大宮と嵐山の路線で1時間に1本走っていると聞いて、帷子ノ辻まで戻ります。

帷子ノ辻駅の駅員さんに「観音電車」は今どのあたりを走っているかわかりますか?と聞いてみると、次の嵐山方面への電車が「観音電車」とのことでした。ラッキーです。

「観音電車」の千手観音さまのラッピング。

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車内広告のかわりに千手観音さまの手がぶらさがっています。

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これはすごいです。
不気味だという声もあるのですが、わたしには素晴らしく思えます。手に持っているモノは持物と言われ、いろんなモノを持っています。

ちなみに仁和寺の千手観音さまは、40本(合掌されているのを含めると42本)の手をもち、一本の手は25の願いをかなえるので、40×25で 1000です。本当に1000本の手がある観音さまもいて、大阪の藤井寺や奈良の唐招提寺の千手観音さまは見にいったことがあります。

四条河原町から出発して、仁和寺観音堂だけ見て帰ってきたのですが、3時間かかりました。

仁和寺観音堂の観音障壁画は、11/24まで公開されています。




by momokororos | 2019-09-16 10:41 | お寺 | Trackback | Comments(0)

平等院鳳凰堂の「天上の舞 飛天の美」~六本木・サントリー美術館

昨日は、久しぶりに六本木へ。
六本木は、6月にロベール・クートラスの展示を見にきて以来なので6ヶ月ぶりです。

今回は、ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催されている平等院鳳凰堂の「天上の舞 飛天の美」(1/13まで)の展示を見にきました。
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平等院は京都の南。宇治の駅を降りて、宇治川を渡りお茶のお店がたくさん並ぶ参道を歩いて入ります。藤棚がきれいでよくゴールデンウイークに訪れています。

今回の展示は、鳳凰堂中堂の阿弥陀如来像の光背を飾っている飛天と、中堂の壁を飾っている雲に乗って楽器を奏でる菩薩さまが見所です(以下の写真は展示会の図録からです)。

菩薩さまの光背を飾っている「阿弥陀如来坐像光背飛天」です。
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穏やかな表情としなやかな体つき。でもお腹がぷくんどしたところなど親しみやすくかわいいです。
この飛天は阿弥陀如来像の背後にある板部分に飾られていています。
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普段見るときは阿弥陀如来さまに目を奪われがちですが、こんなところにも素敵な造りの仏像がらあるなんて驚きます。

上の写真にも見えますが、中堂の壁を飾っているのが、「雲中供養菩薩像」。
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鳳凰堂を訪れても壁が遠くなのであまりよく見えないのですが、展示会では真近で見ることができます。
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雲の上で大和座りをした菩薩さまです。雲のディテールが素敵です。まさに雲中をすすんでいる感を表現しています。雲の上に柔らかく座っているのも気持ちよさそうです。

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こちらの菩薩さまは楽器を持っていて楽しげな表情をしています。
こちらの菩薩さまは、極楽浄土へ行くときのお迎えの来迎の菩薩さまです。
あの世に行くときにこわくないよう、音楽を奏でながら楽しくお迎えにくるというものです。素敵な配慮ですよね。

今回の雲中供養菩薩像は、五十二体のうちの十四体が展示されています。

10年以上前ですが、東京国立博物館で「国宝 平等院展」の展示がありました。
そのときにはこんな雲中供養菩薩像さまが来ていました(図録の写真より)。
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躍動感あふれます。太鼓にも雲が。

雲中供養菩薩さま、私の中ではかなり好きな仏像の1つなんです。
近くで見るのもいいけど、暗いお堂の中で、思いを馳せながら見るのもいいです。
また平等院行きたくなりました。
by momokororos | 2013-12-23 17:11 | 展示会 | Trackback | Comments(0)

かわいらしい仏像~奈良そぞろ歩き(其の三)

奈良興福寺。
近鉄奈良駅から近いところにある大きなお寺です。

以前、東京上野の東京国立博物館で開催された「阿修羅展」を見にいっていましたが、
展示されていた至宝は、興福寺の寺宝でした。

「かわいい仏像~東京国立博物館」~2009年4月28日の日記
http://momokoros.exblog.jp/10139539/

興福寺の東金堂と五重塔です。

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五重塔初層が公開されていました。
五重塔の一番中心の柱の「心柱」は、一番下の礎石に乗っているだけで他の階とは固定されていないのです。京都東寺の五重塔でもそんなお話しを伺っています。

地震による五重塔の倒壊はなく、心柱の役割によるものだと考えられているそうです。
今建設中の東京スカイツリーには五重塔の同じ構造の「心柱制振」がとりいれられています。
昔の人の知恵ってすばらしいものがあり学ぶべきものたくたんですね。

スカイツリーの構造についてはこちらに詳しく書かれています。
http://www.nikken.co.jp/ja/skytree/structure/structure_04.php

普段は国宝館に展示されている「踊大将(おどりたいしょう)」といわれる正了知大将像(しょうりょうたいしょうぞう)が東金堂に戻って展示されており、東金堂の本尊の薬師如来坐像の裏側にありました。火災のときにみずから躍りでて消失から免れたとの言い伝えがあるそうです。

そして興福寺境内にある国宝館。
ずっと前に、興福寺の国宝館に訪れたことがあったのですが久しぶりです。

この前の東京国立博物館での「阿修羅展」では、仏像への照明が素敵だったのですが、
それに劣らず、とっても素敵な展示になっています。今年になってリニューアルされたそうです。

国宝館に収められている阿修羅像に代表される八部衆像は素敵です。
八部衆の中では阿修羅像が一番有名ですが、そのなかの「沙羯羅(さから) 」だがダントツでかわいらしくて好きです。前に日記で載せた写真です。

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新薬師寺の十二神将軍は薬師如来さまのガードマンでしたが、八部衆は釈迦如来さまのガードマン。阿修羅像をよく見るとこちらの像だけサンダル履きで親しみわきます。

興福寺の国宝館には大きな千手観音像もあって圧巻です。唐招提寺の千手観音像が千手観音としては日本一の大きさなのですが同じくらいの大きさがあります。
まだまだ見たいところたくさんだったのですが、すっかり日も暮れて奈良駅まで戻りました。
訪れたことが呼び水となり、行きたいところが増えてしまっています。

かわらしい仏像、
奈良室生寺の十一面観音さまもふっくらしたお顔立ちでかわいらしいです。
室生寺は境内も素敵でときどき訪れているのですが、また行きたいなって思っています。
by momokororos | 2010-12-12 22:03 | 古都 | Trackback | Comments(0)

おっきな仏像~奈良そぞろ歩き(其の二)

奈良東大寺。
久しぶりに訪れた奈良。
東大寺には2、3年前に訪れていたような記憶ありますが、自分の記録にはありません。
奈良は昔のイメージを強く彷彿させるような、また夢見ていたような気持ちを感じさせるところかなって思います。

今回奈良を訪れようと思ったきっかけとなったのが、東京上野の東京国立博物館で開催されている「東大寺大仏 天平の至宝」の展示でした。

「東大寺大仏 天平の至宝」~東京上野:2010年10月30日の日記
http://momokoros.exblog.jp/13536947/

表通りから伸びる茶店周辺から南大門の参道にたくさんいる鹿をやりすごして、南大門をくぐり大仏殿(金堂)への敷地へ拝観料を払ってはいると、大仏殿がまじかにせまってきます。

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アップした大仏殿はこんな感じです。
大仏殿の前にある八角灯篭は、東京国立博物館で展示中なのでありません。

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東京国立博物館で開催されている「東大寺大仏 天平の至宝」の図録には、
こんな写真が載っています。

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夜の大仏殿の美しさもさることながら、大仏さまのお顔が見えるように窓が開けられています。
私が今回見た大仏殿は窓が開いていません。
このお姿見たいなぁって思うのですが、いつ開けられるのでしょう?
京都の宇治の平等院も、池向こうから阿弥陀如来さまのお顔が見えるような窓があります。

東大寺の大仏さま。

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写真は自由に撮ってよかったとは、あらためて気づかされました。

會津八一さんの東大寺大仏殿の詩です。

おほらかに もろてのゆびを ひらかせて おほきほとけは あまたらしたり
(東大寺大仏殿にて)

 (大きくゆたかに両手の指をおひらきになって、
  この大仏は宇宙に広く満ちひろがっておられるのだ。)

 會津八一


今回奈良に寄ったのは、東大寺の大仏さまのお座りになられている蓮弁(れんべん)という蓮の花に描かれた文様が見たいがためでした。

先日訪れた東京国立博物館「東大寺大仏 天平の至宝」では、蓮弁の文様は展示会場入口の大きな写真と、会場のビデオで紹介されていました。大仏さまの下にあるので持ってくることができないのですものね。
この蓮弁の文様(線刻)に見惚れてしまい本物を是非見にいきたいなって思っていました。

実際見てみると、大仏殿の大仏さまはかなり高いところに座られてていて、
蓮弁がずっと遠くで、描かれている文様はまったく見えませんでしたが、
実物大の模型が見えるところにありました。
赤い柵の向こうにある蓮弁、赤い柵の手前にあるのが模型です。

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みほとけの うてなのはすの かがよひに うかぶ 三千だいせんせかい

 (大仏の台座をなす蓮華の輝きに、浮かぶ三千大千世界よ。)

 會津八一 


いちいちの しやかぞいま せんえうの はちすのうへに たかしらすかも

 (その一片一片にそれぞれの釈迦がいらっしゃる千片の蓮華の上に、
  大仏は君臨されておられるのだ。)

 會津八一

三千大千世界というのは、蓮弁に線刻された世界図のことです。
この線刻が素晴らしいです。
東京国立博物館で開催中の「東大寺大仏 天平の至宝」で流れているビデオ映像がおすすめです。

「東大寺大仏 天平の至宝」
■ 2010年10月8日(金)~12月12日(日)
■ 東京国立博物館 平成館
■ 開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
■ 休館日 月曜日、年末年始
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00/

東大寺は、法華堂や戒壇堂など見どころたくさんですが、
東大寺をあとにして興福寺に向かいました。
by momokororos | 2010-12-06 22:23 | 古都 | Trackback | Comments(0)

かっこいい仏像~奈良そぞろ歩き(其の一)

奈良。たまに訪れてお寺を巡って仏像を見ていたりしています。
最近行ったのはいつかなっと思って調べてみると、2006年の5月に行ったきりでした。
2年前くらいに訪れていたかなって思っていたのですが、ずいぶんご無沙汰してました。
それほど鮮明なイメージで覚えているんです。

大好きなのが、室生寺とその「十一面観音像」さま。
室生寺の境内と観音さまのふっくらとしたお顔だちに心惹かれます。
この前、東京の三井記念美術館に室生寺の「釈迦如来坐像」さまが来ていました。
そして中宮寺の「菩薩半跏像」さまは菩薩さまの中では一番好きです。
憧れているのが「石舞台古墳」と唐招提寺の「千手観音菩薩」さまです。

石舞台古墳に行こうか奈良駅周辺を巡ろうか迷ったのですが、
近鉄の奈良駅に出て、奈良駅から奈良町を経て歩いて新薬師寺へ。
奈良町のことは、また今度書いてみたいって思っています。

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お堂の中には、薬師如来像さまのまわりに十二神将が囲んでいます。

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十二神将軍は薬師如来さまを守るいわゆるガードマン的存在です。

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こちらの写真は伐折羅(ばさら)大将です。
ポーズを決めた力強いお姿がかっこよくて大好きです。
12体のうち11体が国宝です(1体は地震で倒壊して作りなおされたもの)。
こちらの薬師如来さまはお目目が大きくぱっちりで珍しいです。

會津八一さんの十二神将の詩です。

 もえさかる ごまのひかりに めぐりたつ 十二のやしやの かげをどるみゆ

 (燃えさかる護摩の光に、薬師如来をめぐってたつ十二神将の影が、躍るようにゆらめくの  
  が見える。)

  會津八一


薪木を燃やした護摩の火の中の十二神将は妖艶で美しいんだろうなって憧れます。

會津八一さんは、東京三越前で開催されていた「奈良の古寺と仏像 ― 會津八一のうたにのせて ―」で、素敵な詩に惚れてしまいました。奈良の歌をたくさん読んでいてよせる想いが伝わります。

みほとけによせる想い~東京三越前「三井記念美術館」(2010年7月26日の日記)
http://momokoros.exblog.jp/13005152/

新薬師寺には、香薬師像という仏さまもいらっしゃいますが、
盗難にあって見つかっていないそうです。本堂には模造がおかれています。


 ちかづきてあふぎ みれども みほとけの みそなはすとも あらぬさみしさ

 (香薬師に近づいて仰ぎみるけれども、自分をごらんになっているとも思えぬこのさびしさよ。)

  會津八一


新薬師寺のお庭に咲いていたのは、
つわぶきのお花と、千両の実のつき方のお花(葉が違うような気もする)が咲いていました。

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新薬師寺をあとにして近くの志賀直哉さんの旧邸にも訪れてから、春日神社境内へ。
こんな看板がありました。

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春日神社のお隣りの東大寺に向かいました。
是非見たいモノが東大寺にあって、今回久しぶりに奈良を訪れていました。
by momokororos | 2010-12-05 21:34 | 古都 | Trackback | Comments(0)

「東大寺大仏 天平の至宝」~東京上野

台風の影響で1日じゅう雨でした。
今日は家にずっといてお片づけをしながら、いろんなことへ思いを馳せていました。
これまで訪れたところや、これから行ってみたいところ、思い出や憧れ...
雨風の音を聴きながら、そんな想いにひたるのも素敵な時間かなって思います。

少し前に、東京上野の東京国立博物館の常設展だけを見ていっていたのですが、
素敵な作品群に魅了されて、あらためて博物館のすごさを感じました。

「東京国立博物館の魅力~東京上野」~2010年9月30日の日記
http://momokoros.exblog.jp/13323184

そのあとに、博物館の平成館で開催の「東大寺大仏 天平の至宝」を見にいってきました。

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「東大寺大仏 天平の至宝」
■ 2010年10月8日(金)~12月12日(日)
■ 東京国立博物館 平成館
■ 開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
■ 休館日 月曜日、年末年始
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00/

相変わらず、表慶館の写真を撮ってしまっている私。

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東大寺は、6、7年前に行ったきりなんです。
先日関西に行ったとき、奈良に行きたいと思っていたのですが行けずじまい。
この前は、石舞台古墳を見にいきたいと思う気持ちが一番で、加えて唐招提寺の千手観音菩薩さまや新薬師寺の十二神将なども見たいなって思っていたのですが、東大寺は寄らなかったかなって思います。
今回の「東大寺大仏 天平の至宝」の展示を見て、是非実物を見たいなって思うものがあったので、今度奈良を訪れたときには東大寺も寄ってみたいと思います。

今回の展示ですごいなって思ったのが、大仏さまの下の蓮弁に刻まれた「盧遮那仏坐像蓮弁線刻図」です。大仏さまの大きさに圧倒されて、何回か訪れているのですが見逃していました。実物の展示はないのですが、大きな写真と会場のビデオ映像で見ることができ、その美しさと世界に見惚れました。

図録には、奈良国立博物館の「東大寺大仏蓮弁線刻図様」が載っています。

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(図録より)

図書館で借りてきた本に載っている写真がこちらです。

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(「古寺巡礼―2 東大寺」より)

この写真からは魅力はほとんど伝えられていないのですが、
実物もしくは展示会を見に行くきっかけになると素敵かなって思っています。
菩提をとむらうためにこんな細部にまで意向とこらしたことと、何度かの戦火にも負けず、守り継がれてきたことに畏敬の念を感じます。

「誕生釈迦仏立像及び灌仏盤」

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(図録より)

かわいい感じの仏像です。
この下のお椀の部分に刻まれている線刻も素敵です。
こちらも近くの画面で詳細を見ることができました。

どうやら私は線刻が好きなみたいで、こちらの線刻も素敵でした。

「二月堂本尊光背部分」

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(図録より)

「銀壺 乙」

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(図録より)

こちらの壺に刻まれている狩人と鹿は太古のロマンを感じさせます。

こんな変わった仏像さまも展示されています。

「五劫思惟阿弥陀如来坐像」

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(図録より)

簡単にいえば、考えているのが長すぎて髪が伸びてしまった仏像さまなんです。
よく見ると、かわいらしいお顔をされています。
この仏像さま、先日まで東京三越前の「三井記念美術館」で開催されていた
「奈良の古寺と仏像 ― 會津八一のうたにのせて ―」でも展示していました。

みほとけによせる想い~東京三越前「三井記念美術館」~2010年7月26日の日記
http://momokoros.exblog.jp/13005152/

東京九品仏の浄真寺。
このお寺に九体の仏像さまがいらっしゃることを日記に書いているのですが、
東大寺と同じような髪の長い五劫思惟阿弥陀如来さまもいらっしゃいます。
予約の電話をいれて、平日であれば見ることができるそうです。

「お寺から雑貨屋さんへ~九品仏川緑道散歩」~2010年6月26日の日記
http://momokoros.exblog.jp/12861877

東大寺展を見たあとに、本館の常設展へ。
本館2階への階段途中の照明は美しいです。

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久しぶりに、埴輪や銅鐸などを見ていました。

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銅鐸に刻まれた文様がかわいいです。

近くの国際子ども図書館にも寄りたいなって思っていたのですが、
博物館に長居しすぎていて寄れず、今度の機会に寄りたいって思いました。
by momokororos | 2010-10-30 21:58 | 展示会 | Trackback | Comments(0)

みほとけによせる想い~東京三越前「三井記念美術館」

東京三越前はときどき寄る街で、おいしいものを食べることが多いです。

銀座線の三越前駅の上の日本橋三井タワーは、千疋屋総本店さんが入っているビルです。

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地下にはおししいお店がはいっています。落合さんのお店の「ラ・ベットラ ペルトゥッティ」さんや、親子丼のおいしい「比内や」さん、銀座のおでんの「おぐ羅」さんなどが入っていてどのお店も魅力です。

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おぐ羅さんでお腹を満たしたあとに、
日本橋三井タワーに入っている「三井記念美術館」の展示会を見ていました。

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「奈良の古寺と仏像 ― 會津八一のうたにのせて ―」
■ 2010年7月7日(水)~9月9日(木)
■ 三井記念美術館
■ 10:00~17:00
■ 月曜日休館
■ 東京都中央区日本橋室町2 三井本館7階(日本橋三井タワー1階から連絡)
■ 03-5777-8600
http://www.mitsui-museum.jp/

奈良のお寺の仏像の展示会です。仏像の展示もよかったのですが、
仏像への想いが伝わってくるかのような會津八一さんの詩も素敵でした。

美術館は7階なのですが、のロビーで展示されている写真は無料で見ることができ、
これを見るだけでも素敵だと思います。

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7階にエレベーターであがり、展示を見ました。


法隆寺の展示。
金堂にあった壁画は、模写作業の途中で火事で焼けてしまったのですが、
その壁画の未完の模写が残されており、その写真が展示されていました。
會津八一さんがその壁画を見たときに詠った詩です。

 おほてらの かべのふるゑに うすれたる ほとけのまなこ われをみまもる

 (おおてらの壁画の中に、薄れて消えかけた仏の眼が私をじっとみつめている。)

  會津八一「南京新唱」より
 

 うすれゆく かべゑのほとけ もろともに わがたまのをの たえぬともよし

 (うすれてゆく壁画の仏たちと一緒に、私の生命が絶えてもかまわない。)
   
  會津八一「南京新唱」より


悪い夢をよいう夢に変えてくれるという、ありがたい夢違観音さまも展示されていました。
ぷっくらとしたお腹もかわいいです。

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中宮寺の展示。
中宮寺の菩薩半跏像さまが仏像で一番好きなのですが今回展示はなかったのですが、
三井タワーの1階ロビーで写真が展示されていました。
真っ黒な菩薩さまは、長い信仰の中ですすで真っ黒になったといわれています。
この菩薩さまは国宝なのですが、収められているお堂に訪れる人はそんなにいなくて、
お堂の畳にあがり、長い時間一人だけで静かに見惚れていることも多いんです。

 みほとけの あごとひぢとに あまでらの あさのひかりの ともしきろかも

 (御仏のあごをひじのあたりに、尼寺の朝の光がほのかに射して、心惹かれることだ。)

  會津八一「南京新唱」より


東大寺の展示。
五劫思惟阿弥陀如来坐像さまは珍しいです。
五劫(ごこう)というあまりに長い時間(21億6千万年)思いをめぐらしていたので、
こんなに伸びた髪型になっているそうです。

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 おほらかに もろてのゆびを ひらかせて おほきほとけは あまたらしたり

 (大きくゆったりと両手の指をお開きになって、この大仏は宇宙いっぱいに広く満ちひろがって
  おられるのだ。)

  會津八一「南京新唱」より


室生寺の展示。
女人高野といわれる室生寺は好きなお寺の1つです。
ふっくらとかわいらしい顔立ちの「十一面観音菩薩立像」さまが大好きなんです。
もう1つの国宝の仏像の「釈迦如来坐像」さまがいるのですが、土門拳さんは「日本一の美男子のほとけ」と称されていました。

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私自身は、この仏像にそんなに魅力を感じてはいなくて、今回の展示を見てもさほど心動かされなかったのですが。この釈迦如来坐像さまの写真が1階ロビーに展示されていて、それを見てハッとしました。
横顔がとても凛々しくて美しいんです。

室生寺は仏像だけでなく、シャクナゲの咲く季節や境内の緑の深さも魅力です。

 みほとけの ひぢまろうなる やははだの あせむすまでに しげるやまかな

 (みほとけのひじの、ふっくらとしてまるみを帯びた肌に、しっとりと汗がにじんでいると
  思われるくらい、室生寺の山々は緑が生い茂っていることだ。)

  會津八一「南京新唱」より

室生寺のある山は本当に緑豊かです。以前台風で境内の樹齢650年の木が室生寺の五重塔に倒れ、五重塔が豆腐みたいに崩れてしまったことがあります。
その再建ために境内の木の皮を剥いで五重塔の桧皮葺に使って修復しました。
五重塔修復後に見にいったのですが。その剥がれた木々を見たことがあってその痛々しさと、
共生のすばらしさにココロを打たれたことがあります。

 はつなつの かぜとなりぬと みほとけは をゆびのうれに ほのしらすらし

 (初夏の南風が到来したと、みほとけは、しなやかな小指の先でほのかに感じていらっしゃる
  ようだ。)

  會津八一「南京新唱」より

棟方志功さんの版画に「はつなつの」の詩がつけられているのですが、
前に横浜で見た「棟方志功と民藝の名匠展」でも展示されていた
「二菩薩釈迦十大弟子」(昭和14年初版)の中の「文殊菩薩の柵」が同じ版画です。
この版画では、會津八一の詩はつけられていません。

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左が今回の展示作品、右が横浜での展示作品で、ともに図録からです。


先日、関西に行くときも奈良の唐招提寺、新薬師寺、中宮寺に寄りたいなって思っていたのですが、残念ながら寄れずじまい。今度は寄ってみたいです。
by momokororos | 2010-07-26 21:12 | 展示会 | Trackback | Comments(0)

おだやかな表情と心

今日は、大阪から名古屋へ出ようと思ったのですが、
予定を変更して京都に降りたちました。
雪まじりの雨がときどき降っていて格段に寒かったです。
京都らしい寒さでした。
そんな寒さの中、京都で一番好きな仏像を見にいってきました。
今年最後の日に、素敵な気持ちを感じることができました。

泉湧寺というお寺の塔頭である「即成院」に、
阿弥陀如来と二十五の菩薩さまが安置されていて、
その菩薩の中の1つの観世音菩薩さまが素晴らしいんです。
今日は1人貸切り状態でした。いつもそんな静かに過ごせるお寺です。
お寺の方にかなり丁寧な説明していただいたあとに、かなり長いあいだ見惚れてました。

おだやかな表情にしなやかなお体つきはとっても美しくて、
ふわっと正座したようなお姿はかなり親しみがもてます。
見ていると張っていた肩のチカラがすっと落ちていきます。
金色に輝いていたはずのお姿は真っ黒にすすけています。
かなり受難があったそうで、いろんな人たちから守られつづけてきて、
そんな人たちに対して変わらない表情で見守られてこられてたお姿は、
すべてのことを受けとめてくれるような感じがして思わず涙してしまいました。
板張りの床からしんしんと冷気があがってきてすっかり体が冷えてしまいましたが、
いくら見ていても飽きません。

こんなおだやかな表情と心をもちながら、
これからを過ごしていきたいなって思いました。

今年も最後ですが、よいお年を、そして来年もいいことありますように。
by momokororos | 2008-12-31 20:33 | 気持ち | Trackback | Comments(0)