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お花の鎌倉〜北鎌倉の円覚寺

先日鎌倉を訪れたときに、北鎌倉の円覚寺を訪れていました。

円覚寺にはいつも境内にある塔頭の松嶺院のお花を見に訪れます。

紫陽花は今が季節です。

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匂蠟梅(ニオイロウバイ)。甘い香りがします。

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鳴子百合(ナルコユリ)だと思いますが、甘野老(アマドコロ)との違いがあまりわかりません。宝鐸草(ホウチャクソウ)のお花も似ていますね。

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丁子草(チョウジソウ)にも似ていますが、わかりません。

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風露草(フウロソウ)。

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捩花(ネジバナ)も咲いていました。

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小坊主弟切(コボウズオトギリ)の実。ヒペリカムです。

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岩煙草のお花も見れるかなと思いましたが、少し時期が遅かったようです。


円覚寺の山門の足元の木の段はかなり高くて、跨ぐときはヨイショって感じです。

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ヨイショとまたぐ身体的行為によって、俗世と聖域の結界をいやがおうにも意識させられるかのようです。

この山門は、夏目漱石の『門』に出てきます。


山門を入ると、左右には大きな杉があって、高く空を遮っているために、路が急に暗くなった。その陰気な空気に触れた時、宗助は世の中と寺の中との区別を急に覚った。
[夏目漱石、『門』より]


円覚寺は、一番奥に黄梅院というお花の塔頭がありますが、今回は寄りませんでした。




by momokororos | 2019-06-30 14:10 | お花 | Trackback | Comments(0)

原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』〜松方コレクション

原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』。

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西洋絵画の松方コレクションの収集と返還の物語です。

いつもはすぐに夢中になる原田マハさんの文章なのですが、政治的なかけひきの記述が多く人の関係がむずかしいかなと思いましたが、中盤以降は夢中で読めました。

松方幸次郎さんは、信用をおける美術のアドバイザーとともに、そのとき前衛の画家の作品を何千も買い、欧米にひけをとらない美術館を日本に作ろうと夢みた人です。

タイトルの「美しき愚かものたちのタブロー」の意味が、途中まで読んでわかりました。

ついニ、三十年まえまでは「タブローのなんたるかを知らぬ愚かものたちの落書き」などと批評家に手厳しく揶揄されま画家たちーマネ、ルノワール、ピサロ、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラなどを、時代の最先端に立ち、保守的な画壇の様式と考え方に果敢に切り込む「前衛」の画家と目し、彼らを売り出した画商たちがいた。
[原田マハ、『美しき愚かものたちのタブロー』より]

美術品収集をしていることは、この時期、愚かもの扱いされはしても決して褒められたものではないと、松方自身、よくわかっていた。
[原田マハ、『美しき愚かものたちのタブロー』より]


松方の美術コレクションは、戦争のため、ロダン美術館からアボンダンという村に疎開したことが書かれています。
松方が集めたコレクションの大方は日本に寄贈返還のされたとのことですが、ゴッホの「アルルの寝室」などは返還されなかったとも書いてありました。

松方氏が直接モネから手にいれた「睡蓮、柳の反映」は行方不明とマハさんの小説には書かれていますが、ルーブル美術館の収蔵庫で破損された状態で見つかったそうです。そのAIを使ったデジタル修復の過程と、その修復作品が国立西洋美術館で展示されることがNHKスペシャルで放映されていて、興味深く見ていました。

松方コレクションの集められた経緯や散逸してしまった経緯を知ると、上野の国立西洋美術館に見にいきたくなります。


松方さんの印象深い記述です。

ある歴史上の人物が出てくるのは、その時点では単なる「偶然」でしかない。しかし、後世のある時点に立脚して、歴史の中でその「偶然」をみつめたとき、それがいかに「必然」であったかがよくわかる。
[原田マハ、『美しき愚かものたちのタブロー』より]



by momokororos | 2019-06-27 22:44 | | Trackback | Comments(0)

北岸由美さんの可愛いイラスト

先日、浅草のチェドックさんで開催されていた北岸由美さんの「ついつい」で展示されていた原画を手にいれました。

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可愛いです。
一番好きなのはモグラくんです。

チェドックさんでの展示会はすでに終了していますが、7/1月曜から7/13土曜まで、今度は札幌の雑貨のCoinさんで北岸由美さんの「なつのおてがみ」の展示会があるそうです。
札幌は時々行くのですが、Coinさんは行ったことがないので行っでみたいです。少し前に青山のdoux dimancheさんで、Coinさんの雑貨の展示をしていて店長さんとお話ししています。


北岸由美さんの可愛い展示会「ついつい」〜浅草のチェドックさん
2019年5月22日の日記





by momokororos | 2019-06-26 22:35 | 雑貨 | Trackback | Comments(0)

三角みづ紀さんの『とりとめもなく庭が』

素直だなっていうのが第一印象の三角みづ紀さんの『とりとめもなく庭が』のエッセイ。

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尾道の紙片さんで手にいれた本です。


素直で自然な感じが伝わってきます。
あまりに素直なので、いいなって思いながらそのまま読んでしまったという感じですが、先日読んだ『銀河一番静かな革命』の中にでてくる「贈り物」に相通じるモノの捉え方を感じます。


しきりに恋をする。性別や年齢は関係なく、接する時間の長さも関係なく、対象はひとだけでなく、土地や時間や、ものであったり。日常茶飯事のように恋をしている気がする。
[三角みづ紀、『とりとめなく庭が』より]


三角みづ紀さんの考えかたが可愛いです。


本屋さんで時折見かける三角さんの詩集。
たしか大阪の長谷川書店さんで三角さんの詩集を手にいれたことがあったと思って、部屋を探してみるも見つからない。手にい いれたのは気のせいではないと思うので、どこからかでてくると思っています。


by momokororos | 2019-06-25 22:36 | | Trackback | Comments(0)

喜びと不安と〜江國香織さんの『彼女たちの場合は』

江國香織さんの『彼女たちの場合は』。

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江國香織さんの本は、読みいってしまう不思議な魅力があります。

今回の小説は、日本人の17歳と14歳の2人の少女がアメリカを旅する物語。2人と一緒に旅しているような感覚で読んでいました。

旅の途中、居ついたところで街や人の日常に触れながら生活し、その日常となりつつある現実からまた新たな地への冒険が始まります。
ときにいやなことは起きるのですが、彼女たちにしても読み手にしても憂鬱にならないのは、その土地土地でいい人に出会えたり、その地をあとにしてまた新たな旅にでることがあるからかもしれないと思いました。主人公の彼女たちの喜びと不安の気持ちが新鮮で素直にはいってきます。かなりの長編だけど飽きさせないのは、江國さんの筆致がなせる技なのかもしれません。


水音は聞こえないが、窓の外を流れているカンバーランド川の気配に逸佳は耳を済ます。水面は、夜気と同じくらい黒々として見えるだろう。街灯の光が幾つも映り、おなじ場所に浮かんだまま、小さく揺れているはずだ。
[江國香織、『彼女たちの場合は』より]




旅を通じた、面倒なこと、気持ち、そして秘密。

「ボーイフレンドはいるの?」
尋ねられ、逸佳の頭のなかに、咄嗟に"ノー"が響いた。ボーイフレンドがいないという意味ではなくー、そういう話題自体が、逸佳には"ノー"なのだった。それで二重の意味を込めてノーとこたえ、
「必要ないの」
とつけ足した。募集中だという誤解をされないために。
[江國香織、『彼女たちの場合は』より]


「大人になると、こんなふうに誰かと話したりしないものなんだ。こんなふうに、自分の感じたことを正直にはね」
(中略)
「なぜなのかはわからないけれど、大人は普通、こんなふうに誰かに気持ちをひらいたりしない」
大人じゃなくてもだよ。逸佳は胸の内で言った。私はまだ十七歳だけど、普通、こんなふうに誰かに気持ちをひらいたりしない。
[江國香織、『彼女たちの場合は』より]



「たとえばこの朝がどんなにすばらしいかっていうことはさ、いまここにいない誰かにあとから話しても、絶対わかってもらえないと思わない?」
[江國香織、『彼女たちの場合は』より]




この物語の中に、アーヴィングさんの『ホテル・ニューハンプシャー』の本の話しがでてきて、2人は、その地のニューハンプシャー州をめざして旅をする場面がでてきます。私も、小説の中にでてくるところによく旅したくなる気持ちになります。
ジョン・アーヴィングさんの、『熊を放つ』、『ガープの世界』を読んでいますが、『ホテル・ニューハンプシャー』でくじけました。『熊を放つ』や『ガープの世界』も内容を覚えていないほど昔です。
どこへしまってあるのかわからないですが、また読みかえそうかなっと思いました。








by momokororos | 2019-06-24 22:16 | | Trackback | Comments(0)

『the tomato patch』〜ウィリアム・ワンドリスカさんの絵本

ウィリアム・ワンドリスカさんの『the tomato patch』の絵本。

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先日、高円寺のるすばんばんするかいしゃさんで手にいれました。


隣りあう似たような国が、お互いに武器を増やします。

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両国の王子が森で会ったときに、トマト畑をたがやしている少女を見かけ、そのトマトがとてもおいしくて、お互いの国に持ちかえり栽培します。

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トマトを表現するシンプルな形と橙色と緑色が素敵です。

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2つの国とも、武器は捨てて、トマトから始めてそれまで忘れていた農耕と機織りにいそしんだそうです。

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このお話し、アニタ・ローベルさんの『じゃがいもかあさん』に似ています。
『じゃがいもかあさん』の中でも、いくさにより、はたけしごとやうしやにわとりの世話をする暇がなくなった、と書かれています。

『じゃがいもかあさん』の絵本は、ヨゼフのウィルコンさんの絵本を紹介したときに少し触れています。

ポーランドの絵本(其の四)〜ヨゼフ・ウィルコンさん
2019年5月20日の日記




ワンドリスカさんの絵本は大好きなのですが、あまり日記では紹介してません。
過去に、ワンドリスカさんの2冊の絵本を紹介しています。


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わたしのお気にいり絵本50選(2018年)〜ベスト1位- ベスト5位/
2018年1月3日の日記





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『THE SOUND OF THINGS』〜ウィリアム・ワンドリスカさんの絵本
2016年7月9日の日記


by momokororos | 2019-06-22 22:28 | 絵本 | Trackback | Comments(0)

仲良しさんのたしなみと思いやり

今日は仲良しさんとお昼をいただきました。
仲良しさんが美味しいと言っていたミートソースを初めて食べてみたら確かに美味しかったです。

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仲良しさんは、よく気がつき思いやりがある人で、見習うところがたくさんです。
たしなみのあるさりげない振る舞いは、それが表だって気づかれることがないくらい自然です。
「疲れない?」と前に聞いたことがあるのだけど、それは私の間違い。自然とそういうことができているのだと思います。見せかけだけの愛想だけの優しさではなく本物かなと思っています。
私もそういう人になりたいなって思います。


by momokororos | 2019-06-20 23:28 | 気持ち | Trackback | Comments(0)

つながる想い〜レティシア・コロンバニさんの『三つ編み』

レティシア・コロンバニさんの『三つ編み』。


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国籍も立場もまったく違う3人の女性たちの物語です。

インドの制度の枠外にいるダリット(不可触民)であるスミタは、子どもにはそんな思いをさせたくないという強い想いをもち、反対する夫を振りきり、その地を去ります。
イタリアのジュリアは、父親が不慮の事故にあい、父親の会社が倒産の危機にあると知り、誰にも言えずに苦しみます。
カナダの法律事務所で働くエリート弁護士のサラは子どもたちがいますが、子どもと過ごす時間を断念、みてやれないことに罪悪感を感じています。



彼女が生きる世界に、おろおろと涙にくれる母親の居場所がないことは、すぐに理解した。(中略)
同時に、夫の軽さを羨んだ。
不思議なことに、こんな感情とは無縁に見える男たちのあの驚くべき身軽さはどうだろう。憎らしいほど気楽に家を出ていく。毎朝、彼らだけが書類だけを持って家を出るのにひきかえ、彼女にはどこへ行くにも罪悪感が亀の甲羅のようについてまわる。
[レティシア・コロンバニ、『三つ編み』より]



サラは、あるとき自らの病の発症を知り隠しますが、みんな知られます。職場で見せかけの同情とのけ者にされる不可触民となります。そんな境遇をエリートだったサラの尊厳が許しません。


みんなから感嘆されたパワフルで自信に満ちた女性、サラ・コーエンではもうけっしてない。もうけっして無敵でも、スーパヒロインでもないだろう。彼女は彼女、サラ、人生に翻弄され、欠陥だらけ傷だらけになっても、生きていく。もう傷や欠陥を隠そうとはしない。まえの人生は偽りだった。この人生は真実となる。
[レティシア・コロンバニ、『三つ編み』より]


3人それぞれ、他の人には言えない、頼ることのできない葛藤をかかえて苦しみますが、反対され拒否されても、前に向かって立ちむかっていこうとする3人の女性たちが描かれています。その3人の自らの苦難を乗り越えるための行動が、本人たちが知らないところでつながっています。


生きていくことが、知らずに他の人とつながりを持ち、その人の力になる。そのつながりに想いを馳せることで勇気づけられるような気持ちになる作品だと思います。



by momokororos | 2019-06-19 22:38 | | Trackback(1) | Comments(0)

たくさんの贈り物〜マヒトゥ・ザ・ピーポーさんの『銀河で一番静かな革命』

マヒトゥ・ザ・ピーポーさんの『銀河で一番静かな革命』。

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先日、尾道の紙片さんで手にいれた本です。



世界の終わりを迎える街を舞台に、ミュージシャン、ライブに通う女性、おじいさん、子どもやその母親のそれぞれの思いをみつめていく物語です。
自分が何を求めているのか、自分らしさとは何なのかがわからない、先の見えない気持ちをかかえながらも、優しさや希望が見え隠れしていきます。


五感で感じられる情景表現が素敵です。

鶏ガラと大きめに切ったにんじんが、沸騰する鍋の中で小さく揺れ、ダンスをしている。
油をひいたフライパンで飴色になるまで玉ねぎを炒める。小粒の油が弾ける音、野菜の甘い匂いが部屋に立ちのぼり、台所の小窓が薄く結露している。
[マヒトゥ・ザ・ピーポー、『銀河で一番静かな革命』より]

音や匂い、そして視覚的な描写が加わり、その場の臨場感をうまく表現しています。


目の前を透明な風が吹く。ビルの隙間から這ってきた風は、意思を持っているかのような曲線で、赤い革靴の紐を揺らし、居酒屋の橙色の提灯を揺さぶっては、斜め上を走る井の頭線の線路をぐるりと一周して、道玄坂の方に向かって吹き抜けていった。
[マヒトゥ・ザ・ピーポー、『銀河で一番静かな革命』より]

靴紐や提灯のいろ、井の頭線の電車の音や道玄坂の喧騒をイメージさせるような表現で、ふと、泉鏡花さんを思いだしました。



『いろは、よく見てみな。この世界は、実は贈り物で溢れてる。その一つ一つを何て呼ぶかなんだ。』
[マヒトゥ・ザ・ピーポー、『銀河で一番静かな革命』より]


世界の最後の日、いろはという子どもとおかあさんの2人は、自分への贈り物がどんなものがあったかを挙げていきます。

次々とでてくる贈り物の断片的な情景。
当たり前の日常も贈り物になっていることに親しみとうれしさを覚えます。他人の体験に想いを重ねられることや、始まって終わりのある世界へのいつくしみに共感します。


贈り物のこと、今ならたくさんわかる。
(中略)
「いろは、歌いながら何で泣いているのよ。そんなにその歌好きだっけ?」
「ううん。ちょっとね。贈り物がいっぱいでさ。」
[マヒトゥ・ザ・ピーポー、『銀河で一番静かな革命』より]





by momokororos | 2019-06-17 21:41 | | Trackback(16) | Comments(0)

お花の鎌倉〜御成通りの雑貨屋さん

鎌倉。
久しぶりに鎌倉を訪れました。


御成通りの雑貨の葉っぱ小屋さん。

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久しぶりです。
「ブローチと…小さな物語」の展示が開催されていました。

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charan 山田亜衣さん、KiNNOiさん、hiish(イッシュ)さん、ninonさん、rain dance rain voiceさんの作品がされていました。

お店は2階にあるのですが、お店の入口前のエントランススペースにはお花がいっぱいです。

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お店は入口から縦方向に机が置かれていて、奥に広く感じます。
店長さんと久しぶりにお話し。
雑貨の話しや飼いはじめたという2匹の猫ちゃんの話し、とほほな話しなど楽しくおしゃべり。店長さんとは似たところがあるので、話しが合います。

展示は23日の日曜までです。



by momokororos | 2019-06-16 12:44 | お花 | Trackback | Comments(0)