カテゴリ:本( 247 )

いまそばに置いておきたい本

いま読みたい本やそばに置きたい本を机に並べました。

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内容のわかる本に、想いが深い本、忘れてしまっている本に、安心できる本に、共感する本に、期待する本。

いまの気持ちが本のセレクトに現れています。



by momokororos | 2018-05-02 22:54 | | Comments(0)

『魔法の夜』〜スティーヴン・ミルハウザーさん

スティーヴン・ミルハウザーさんの『魔法の夜』。

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しばらく前に手にいれて、最初だけ読んでいてそのままになっていた本です。

月の光が照らしだす光と影。
静寂さと無機質な月の光が織りなす雰囲気の中に、その夜に惹かれ、夜の闇に静かにまぎれだし、闇の向こうの世界を夢み、存在感を確かめる人たち。
そんな月の夜の硬質的な魅力と想いを感じさせる小説です。


茂みの中は木々に囲まれて暗く、月光の切れ端が点在している。(中略)少し経つと、開けた小さな場所、秘密の場所に出る。頭上の空は月の青さ、地上は月の影、月光の切れ端がさざ波のように木の根沿いを流れ、深い影に注ぎ込む。
[スティーヴン・ミルハウザー、『魔法の夜』より]


ミルハウザーさんの文章が素敵なのでしょうが、柴田元幸さんの素晴らしい訳とあいまって、夜と月が照らしだす光景と気持ちの描写に引きこまれます。


夏の月の下で夢の想いをめぐらせている。夜が自分の内にしみ込むのがわかる、あたしは夜と月の娘、あたしの髪は木々の枝の中を流れ、あたしの息は夜の空。あたしは幸せ、本当に幸せ、幸せなあまり大声で叫びたい。
[スティーヴン・ミルハウザー、『魔法の夜』より]


バーバラ・クーニーさんの絵本の『空がレースにみえるとき』を思いおこします。

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そのむかし大好きだったバーバラ・クーニーさんの絵本は最近ほとんどみなくなって、本棚の隅に押しやられてしまっていましたが、このあいだクーニーさんのことが好きな人と話したこともあって、引っ張りだしてきていました。

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クーニーさんは、月の絵本をいくつか書いているので、また読みかえしてみたいと思ってます。


月の踊り手、笛の夢見人、子供たちは開けた場所に集まってきて森の笛吹きの暗く甘美な音楽に耳を澄ます。みんな聴かずにはいられない。それは地中に棲む小妖精の音、海底に沈む都市の音。開けた場所で子供たちは耳を済ます。唇はわずかに開いて、目はベールに覆われ瞼は重く。
[スティーヴン・ミルハウザー、『魔法の夜』より]


モーリス・センダックさんの『ムーン・ジャンパー』も思いだします。

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誰も気づかないくらいひどくゆっくり昇っている月がメインストリートを照らす。道路の一方の側に月は深い影を投げ、もう一方には不気味な明るさをもたらし、そっちでは歩道は骨のように白く、パーキングメーターの小さなガラス窓は濡れているみたいにきらめく。居並ぶ商店のウィンドウの、ずっと奥まで見える。(中略)マネキンが履いている白いサンダルを照らす。マネキンの頬、細長い指、半開きの唇を月光が覆う。自分のファイバーグラスの肌を月光が貫くのをマネキンは感じ、それで心が落着き、気持ちが和らぐ。ひそやかな興奮を伴った、卒倒しそうな気怠さを彼女は感じ、己の本性の厳格な束縛が緩んでいくのを感じる。月の光線の下、マネキンの隠れた生が目覚めていく。指にかすかな震えが生じる。片方の手首がわずかに曲がる。サングラスの奥で、瞼がゆっくり閉じて開く。
[スティーヴン・ミルハウザー、『魔法の夜』より]


月の光に照らしだされるマネキンや人形たちが、気持ちをもち人知れず動きだす情景に、憧れにも似た共感を覚えるのは、わたしだけではないはずと思っています。

この本を読んでいると、月の光を意識しながら外に街に出たくなる気持ちが湧きあがってきます。わたしもこの魔法の夜の登場人物なのかもしれません。



『THE MOON JUMPERS』〜モーリス・センダックさんの絵本
2016年7月30日の日記




by momokororos | 2018-05-01 22:33 | | Comments(0)

わたしの好きな本〜ベスト31位から35位

わたしの好きな本、ベスト31位から35位です。

31位は、茨木のり子さんの『寸志』。

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こちらの中にある「花ゲリラ」の詩が好きです。

『花ゲリラ』 茨木のり子

あの時 あなたは こうおっしゃった
なつかしく友人の昔の言葉を取り出してみる
私を調整してくれた大切な一言でした
そんなこと言ったかしら ひゃ忘れた

あなたが或る日或る時 そう言ったの
知人の一人が好きな指輪でも摘み上げるように
ひらりと取り出すが 今度はこちらが覚えていない
そんな気障(きざ)なこと 言ったかしら

それぞれが捉えた餌を枝にひっかけ
ポカンと忘れた百舌(もず)である
思うに 言葉の保管所は
お互いがお互いに 他人のこころのなか

だからこそ
生きられる
千年前の恋唄も 七百年前の物語も
遠い国の 遠い日の 罪人の呟きさえも

どこかに花ゲリラでもいるのか
ポケットに種子をしのばせて 何喰わぬ顔
あちらでパラリ こちらでリラパ!
へんなところに異種の花 咲かせる


花ゲリラというのは、茨木のり子さんの創作かなと思っていましたが、薄田泣菫さんの『獨樂園』にもでてきます。そのくだりのことは、以下の日記に書いています。

珠玉の随筆〜薄田泣菫さんの『獨樂園』
2015年3月19日の日記



32位は、前田昌良さんの『星を運ぶ舟』。

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夢みるような作品と言葉が魅力の本です。

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前田昌良さんの文章を見ると、吉田篤弘さんのことを思いおこします。どこか似たような感じがします。


2015年1月3日
前田昌良さんの『星を運ぶ舟』。大阪の長谷川書店さんで見つけた本。素敵な動く彫刻の作品と珠玉の言葉。「あなたはまだ魔法が解けていないのだ。」と言われたことが文中にでてきます。素敵な本です。
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33位は、
中里恒子さんの『時雨の記』。

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中里恒子さん。
むかし大好きで、最近また読みかえしている作家さんです。
この『時雨の記』と、宇野千代さんとの書簡を収めた『往復書簡』が特に好きです。本棚のいろんなところに散らばっていた中里さんの他の本も集めたので、別な本もまた読んでみようと思います。

情感あふれる恋〜中里恒子さん
2017年7月11日の日記


29位は、高橋治さんの『風の盆恋歌』。

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富山の越中八尾で開かれる、おわら風の盆の祭りを舞台とした情感あふれる小説です。
おわら風の盆は、全国のお祭りの中で特に好きなお祭りの1つです。
混みすぎて踊りが見れないかもと思いながらも、情緒あふれる踊りに惹かれて通っています。昔に訪れたときより混んでいて、富山駅から八尾駅に行くために乗車整理券をもらうようになりました。見にきている人が高齢の方がかなり多いのが印象的です。


2015年12月16日
金沢への想いつのります。「驚いたわいね、奥さんの手際には。あっという間に蓮根蒸しを作ってしもうがやさかい」(中略)「そんなことくらい、金沢の女やもの」高橋治さんの『風の盆恋歌』より。

2015年11月23日
部屋の本を探していたら、高橋治さんの『風の盆恋歌』がでてきました。また読んでみようと思います。ここしばらく行けていませんが、富山の越中八尾の「おわら風の盆」のお祭りは、特に惚れた祭りの1つ。来年あたり訪れたいです。


越中八尾おわら風の盆〜未投稿の日記から
2017年9月6日の日記

おわら風の盆〜富山越中八尾
2017年9月1日の日記



30位は、須藤真澄さんの『長い長いさんぽ』。

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コミックは、わたしの好きな本では初登場でしょうか。
こちらは猫好きでなくても、涙あふれる1冊になります。なんど読んでも涙しています。


by momokororos | 2018-04-28 20:43 | | Comments(0)

こくごの教科書〜まだ魅力の小学校3年生

先日、街をわたりながら、本屋さんをいくつかまわっていたのですが、神保町の三省堂書店さんで、小学3年生のこくごの教科書の上巻を手にいれました。

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表紙も可愛いです。

前にも小学2年生のこくごの教科書を手にいれていて、小学2年生のこくごの教科書が一番好きなのですが、3年生の教科書もまだわたしの興味の範囲内です。

谷川俊太郎さんや金子みすゞ さんの詩が載っています。松尾芭蕉に与謝蕪村、小林一茶さんの俳句ももう習うんですね。高橋和枝さんの絵の物語もありました。


「こくご」の教科書の魅力〜小学校2年生
2018年1月6日の日記


by momokororos | 2018-04-21 10:13 | | Comments(0)

わたしの好きな本〜ベスト26位から30位

わたしの好きな本、ベスト26位から30位です。

26位は、高階杞一さんの『早く家に帰りたい』。

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初めて読んだとき、涙があふれて読めなくなりました。そして先日再び読んでみて、また涙があふれて途中で本を閉じました。わたし、この本もしかしたら最後まで読めていないかもしれません。

2014年10月31日
の『早く家に帰りたい』。店長さんが望月通陽さんのイラストだと教えてくれました。望月さんの絵は素敵です。明日ゆっくり読んでみたいと思います。

2014年11月1日
高階杞一さんの『早く家に帰りたい』。途中で涙があふれて読めなくなりました。明日読もう。読めるかな。


27位は、平松洋子さんの『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』。

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なんという魅力的なタイトルでしょうか。平松洋子さんの本は、20冊近く持っているのですが、最初の頃に手にいれたこの本が一番好きです。
この本にかかれている平松さんのやりかたで料理や味を五感で楽しむこと持っあります。

「世の中で一番おいしいのはつまみ食いである」
2009年10月4日の日記


28位は、
鴨居羊子さんの『女は下着でつくられる』。

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鴨居羊子さんの大胆な、そして喜怒哀楽をあらわしているところが好きてす。
こちらは鴨居羊子全集の1冊目です。
いまだに本屋さんで全集3冊セットを見ると、もう1セット買いたくなります。
鴨居羊子さんの描くイラストも好きです。「こどものとも」の鴨居さんの『クレヨンサーカス』が絵本でている唯一の1冊です。

熱き情熱と葛藤
2016年11月9日の日記


29位は、スティーヴン・ミルハウザーさんの『ナイフ投げ師』。

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現実か幻想かを深く考えさせる小説。
いまの世の中や人の気持ちも期待や幻想で成りたっている部分がありますが、さらに時代がすすむと、期待を満たす幻想を充足するサービスがあらわれ、現実なのか幻想なのかわからない時代が来るかめしれないと、この小説を読むと感じます。そんな世界がいまの現実でもありえるように描かれていて引きこまれます。少々読みにくいのですが、すごい小説だと思います。

昔に書いたブログです。

2008年4月25日
「ナイフ投げ師」スティーヴン・ミルハウザー、白水社
ちょっと前に買った本なのですが、読んでみました。
ものすごく面白い短編小説でワクワクしながら読みました。
人間の抑制の気持ちと、それとは相反する開放の気持ちがとてもうまく表現されています。
抑圧された気持ちを持ちながら、どこかでそれを期待している人間の気持ちに改めて気づかされます。
ココロの中に潜むそんなベールを剥いであらわにするような小説です。
それでいて嫌な気分にならなくて、むしろ共感を覚えてしまいます。

デパートでのサービスや、アミューズメントパークのサービスを通じて、
安全という囲いの中で、提供されるスリリングさに期待を抱きながらも、その刺激をつきつめていくことによる、幻想とも現実とも区別がつかない危うい一線の存在があるということ。
われわれの日常の現実と提供される幻想の世界の違いは何なんだろうって思うきっかけを与えてくれます。

読みすすめていくと、一番初めの載っている短編である「ナイフ投げ師」のことをまた思い浮かべます。
われわれが現実と幻想のあやういところを生きているってことを意識します。

読み終わったあとで、図書館から借りた本
「三つの小さな王国」スティーブン・ミルハウザー、白水社

さらに本屋で見つけて買ってしまった本 「マーティン・ドレスラーの夢」スティーヴン・ミルハウザー、白水社
「イン・ザ・ペニー・アーケード」スティーヴン・ミルハウザー、白水社

読むのが楽しみです♪



30位は、白洲正子さんの『花日記』。

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白洲正子さんの随筆が好きなのですが、こちらの『花日記』は、活けたお花の写真に、白洲正子さんの文章を添えたものです。白州さんの文章が好きでときどき見返しています。

『花日記』〜白洲正子さん
2017年2月17日の日記

早春の野草〜白洲正子さんの「花日記」
2014年2月27日の日記

2015年1月25日
お片づけ。大好きな白洲正子さんの本の棚。一番好きなのは『雨滴抄』。



by momokororos | 2018-04-19 22:34 | | Comments(0)

わたしの好きな本〜ベスト21位から25位

わたしの好きな本、ベスト21位から25位です。


21位は、ジュウ・ドゥ・ポゥムさんの『映画でお散歩パリガイド』。

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フランスの映画は、昔からの憧れです。可愛いイラストで映画とゆかりのパリの街角を紹介するこの本はいつ見ても楽しいです。



22位は、アンドレ・ケルテスさんの『from my window』。

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アンドレ・ケルテスさんが奥さんを亡くしたあとの奥さんとの想いが深くあらわれている写真集です。
美しい写真ですが、せつなさがあふれます。

アンドレ・ケルテスさんの写真集〜亡き妻への想い
2017年6月18日の日記



23位は、小川洋子さんの『ミーナの行進』。

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小川洋子さんの小説はあまた読みましたが、この『ミーナの行進』が一番好き。
音の情景とココロの情景が響きあう、静かでせつない家族の物語です。随筆は繰りかえし読みかえすことが多いものの、小説で再読した、そしてまた読みたいと思う稀有な本の1冊です。

2013年5月12日
小川洋子さんの「ミーナの行進」を再読中。こんなにいい小説だっけ?と思うほど素敵です。過去の日記をたどってみたら、2006年のお気にいりの本の1冊でした。同じく小川洋子さんの「博士の愛した数式」もこの年に読んでいて、お気にいりの本の1冊に入っていました。

好きな女性作家さん
2016年10月12日の日記



24位は、荒木経惟さんの『食事』。

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アラーキさんが妻の作る食事を撮った写真集。
食からエロティシズムを感じさせる写真がすごいと思います。かなり前に写真展を見た記憶があって、写真集を見つけたときにこれだと思いました。
アラーキさんの妻が亡くなる前まで撮られた写真は途中からモノクロになり、写真からアラーキの気持ちを感じます。

『食事』〜荒経経惟さんの写真集
2015年6月4日の日記



25位は、リチャード・ブローディガンさんの『西瓜糖の日々』。

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夜のあたたかみを感じる小説で、ココロの中にポッと光が灯るような感じがする物語です。こちらの小説もまた読みたいです。

『西瓜糖の日々』の魅力〜リチャード・ブローディガンさん
2017年4月21日の日記

『西瓜糖の日々』〜リチャード・ブローディガンさん
2016年11月28日の日記


by momokororos | 2018-03-27 22:27 | | Comments(0)

わたしの好きな本〜ベスト11位から20位

わたしの好きな本、ベスト11位から20位です。

11位は、尾形亀之助さんの『色ガラスの街』。

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尾形亀之助さんのことは、この前の日記に載せたばかりですが、読むごとに魅力の詩が出てきます。

夢と現実のあいだ〜尾形亀之助さんの『色ガラスの街』
2018年3月1日の日記



12位は、ロベール・ドアノーさんの『12345』。

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子どもたちの生き生きとした姿が素敵な写真集です。
ドアノーさんは子どもたちだけでなく、素敵なパリの風景を切りとっている写真がたくさんです。

2014年6月25日
ロベール・ドアノーさん。「1,2,3,4,5」。とっても素敵でかわいらしい写真集です。中目黒の dessinさんで見つけました。



13位は、森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』。

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京都の街を舞台に繰り広げられる現実と幻想が入り混じった森見さんの小説は、この上もなく面白いです。むかしは、森見さんの小説にでてくる京都の場所を探したりなんかしていました。

15年6月10日
森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』。2007年に読んだ本の中の、私のベスト本の1冊。久しぶりに読んでみます。



14位は、おーなり由子さんの『モモ』。

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何度読んでも涙がでてくる話しです。
なので、しばらく読んでません。



15位は、萩原朔太郎さんの『猫町』。

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不思議な街に迷いこむ話しなのですが、デジャブを感じます。わたしは夢を見るのが好きで、続きの夢とか入れ子の夢をみます。「夢で見たから現実にあるはずだ」ということを信じていたりもするので、猫町はそんな私の幻想を刺激する作品です。
『猫町』の初版復刻版の本も持っているのですが、どこにしまってあるのか見当たりません。



16位は、鴨居羊子さんの『午後の踊り子』。

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鴨居羊子さんの喜怒哀楽、奔放な気持ちと行動力には目を瞠り、憧れます。鴨居羊子さん好きが高じて、鴨居羊子さんの著作は大方持っているのですが、展覧会の図録だけは手にいれられないでいます。

熱き情熱と葛藤〜鴨居羊子さん
2016年11月9日の日記



17位は、北園克衛さんの『火の菫』。

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挿絵は、東郷青児さんでとっても素敵です。
京都木屋町の喫茶店ソワレさん、東京自由が丘の洋菓子のモンブランさん、かつて東京吉祥寺にあった喫茶店のボアさんに東郷青児さんの絵が飾られています。
先頃、新宿の東郷青児記念美術館で開催されていた東郷青児さんの展覧会は素敵でした。

東郷青児さんの展覧会
2017年10月11日の日記

「火の菫」〜北園克衛さんと東郷青児さんの本
2013年11月19日の日記



18位は、室生犀星さんの『蜜のあはれ』。

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わがままな金魚の「あたい」がおじさまに甘えるくだりは、かなりなまめましい感じで描かれています。こうみると、わがままな「あたい」は、江國香織さんの『ぼくの小鳥ちゃん』の「小鳥ちゃん」と似ているかもしれません。『ぼくの小鳥ちゃん』は、「わたしの好きな本〜ベスト10」の2位に入っています。

わたしの好きな本〜ベスト10
2018年3月11日の日記

室生犀星さんの『蜜のあはれ』〜栃折久美子さんの金魚の魚拓
2016年10月26日の日記

2016年4月2日
金沢。室生犀星記念館。『蜜のあはれ』の展示。妖艶で奔放でわがままな主人公の金魚のあたい。『蜜のあはれ』の続編の『水の中』という小説や、『生きたものを』『或る少女の死まで』の中にも金魚のことが書かれていました。みんな読みたいです。



19位は、山名文夫さんの図録。

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山名文夫さんの描く美しい線画に惚れました。
資生堂のイラストレーターだった、山名文夫さん。この図録に出会ってから、山名文夫さんの画集をいろいろ手にいれました。展示会があれば是非見にいきたいです。



20位は、石井好子さんの『想い出のサンフランシスコ 想い出のパリ』。

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石井好子さんや朝吹登水子さんの巴里のことを書いた本に一時期はまりました。
巴里の風景や食事、交友関係に憧れます。

巴里への憧れ〜石井好子さんのこと
2015年1月3日の日記





by momokororos | 2018-03-15 22:20 | | Comments(0)

キントト文庫さん〜東京神保町の本屋さん

東京の神保町。
しばらく前から東京に飽きているのですが、それでも通っている5つの街の1つが神保町です。 本屋さんがあることが一番なのですが、美味しいお店も多いのも魅力です。

このあいだ、神保町へ行ったときに、すずらん通りの、キントト文庫さんが他のお店になっているのに気づきました。

人間の記憶はあいまいで、確かここにあったはずだけど、少し離れた違う場所だっけな?と思い、ウロウロしましたが、やっぱりありませんでした。

閉まっていることが多かったので、新しいお店ができて、初めてなくなっていることに気づきました。あやしいけど、惹かれる魅力を兼ねそなえたお店だったので残念です。

神保町交差点から靖国通り沿いに九段下の方にいったところにあった、岩波書店もなくなっています。こちらも個性的な品揃えでたまに寄っていたのですが、移転なのかな、改装なのかしら。

神保町の美味しいお店を探すのも楽しみなのですが、最近、銀シャリを謳ったお店を見つけて入ったのですが、お魚はとっても美味しいのだけど、肝心のご飯がいまいちで残念でした。


キントト文庫〜神保町の魅惑の本屋さん
2017年1月23日の日記

by momokororos | 2018-03-14 22:08 | | Comments(0)

わたしの好きな本〜ベスト10

しばらく前から、部屋にある本から好きな本をピックアップしていました。
見つからない本もあるのですが、ベスト10を紹介します。


1位は、林芙美子さんの『放浪記』。

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林芙美子さんの『放浪記』は大好きで、ときどき手にして読んでいます。ちがう版を3冊持っています

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林芙美子さんの、喜怒哀楽のあけすけな心情の吐露が気持ちいいです。

放浪記の好きなくだりです。

地球よパンパンとまつぷたつに割れてしまへ!と怒鳴つたところで、私は一匹の烏猫、世間様は横目で、お静かにお静かにとおつしやる。
[林芙美子さんの『放浪記』より]

<旅のおとも〜林芙美子さんの『放浪記』
2017年4月4日の日記

街を一緒にさまよいたい林芙美子さん
2016年11月22日の日記



2位は、江國香織さんの『ぼくの小鳥ちゃん』。

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江國香織さんの本の中でも一番好きで20回くらい読んでいます。
こちらも単行本と文庫本の2冊を持っています。

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小鳥ちゃんのワガママが微笑ましく可愛いんです。



3位は、与謝野晶子さんの『みだれ髪』。

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与謝野晶子の生きた時代は慎ましやかな女性が求められていました。その時代にもかかわらず、熱い恋心を詠った歌は共感できるものが多いです。<

「恋ひ恋ふ君と我」~与謝野晶子さんの『みだれ髪』より
2017年6月29日の日記

自己賛美と自己解放〜与謝野晶子さん
2017年5月31日の日記



4位は、志村ふくみさんの『一色一生』。

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こちらも何度も読みました。志村ふくみさんの作品も素敵ですが、文章にも惹かれるものがあります。

お花を咲かせる樹のチカラ
2014年2月5日の日記

志村ふくみさんの世界
2014年1月7日の日記



5位は、二階堂奥歯さんの『八本脚の蝶』。

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読者量が半端ではなく、感受性が強く若くしていのちを絶った二階堂奥歯さん。文章から匂いたつ知性と苦悩は、自分の感情にしたがって生きた人だと思います。読みたいときを選ぶ本ですが、彼女の気持ちに惹かれます。

『八本脚の蝶』のこと(其の二)〜二階堂奥歯さんの本
2016年8月27日の日記

『八本脚の蝶』のこと〜二階堂奥歯さんの本
2016年8月21日の日記



6位は、廣津里香さんの『黒いミサ』。

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自分と他人を強く意識していた彼女は、その感情を詩や絵に表現しています。よく周りをみていつ、詩に表現しています。若くして夭折した彼女。初めて廣津里香さんの本をみたときはそんなに惹かれませんでしたが、金沢の石川近代文学館に絵や詩が展示されているのを見てから好きになりました。金沢を訪れたときに、よく石川近代文学館の廣津里香さんの常設展示をよく見にいきます。

廣津里香さんに逢いたい
2017年8月19日の日記



7位は、ロバート・F・ヤングさんの『たんぽぽ娘』。

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SFですが、恋の、愛の物語です。主人公の心の描写が素晴らしく、何度読んでも気持ちが揺さぶられます。この日記を書いているときにも、また読んでみたいという気持ちになりました。

<また読みたくなる本〜『たんぽぽ娘』

2016年8月8日の日記



8位は、香月泰男さんの『春夏秋冬』。

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香月泰男さんは、島根生まれの画家。
描いた絵に添えられた香月さんの言葉が素晴らしいです。
島根にある香月康男記念館も素敵で、特に再現されたアトリエから見る庭の木立の風景が素敵です。

「春夏秋冬」~香月泰男さん
2014年3月29日の日記



9位は、島崎藤村さんの『藤村詩集』。

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この詩集の中の、『若菜集』の「おきく」が素敵です。
恋にやぶれたむかしの女性のことを詩によみこんでいます。暗唱したいくらいお気にいりで、昔の装幀の『若菜集』がほしいなと思っています。

素敵な装幀~『明治・大正詩集の装幀』から
2015年7月21日の日記



10位は、テリー・ワイフェンバックさんの『LANA』。

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5位の、二階堂奥歯さんの『八本脚の蝶』の中で紹介されていて、見てみたいなと思った写真集です。
ピントがずれた写真がテリー・ワイフェンバックさんの写真の特徴で、懐かしい記憶を喚起させられるかのようです。
この『LANA』を見てから彼女の写真をますます好きになり、5冊の写真集を持っています。

『LANA』〜テリー・ワイフェンバックさんの写真集
2016年6月27日の日記
https://momokoros.exblog.jp/24685183/

by momokororos | 2018-03-11 20:47 | | Comments(0)

好きな本のピックアップ

この前、好きな絵本の50選の日記を書いていましたが、絵本の以外の持っている好きな本をピックアップしています。

絵本の6倍くらいの本があるので、なかなかはかどらないのですが、悩ましいのが昔に読んでよかったという思い出がある本をどうしようかなと思っています。

例えば、ウィリアム・スタイロンさんの『ソフィーの選択』。

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読んでよかったことは覚えているものの、内容はほとんど忘れてしまって、どこがよかったのかを言うことはできないです。

こうゆう本をどうしようか、また読んでからにしようかなって思うものの、そんな本がたくさんなので悩ましいです。



by momokororos | 2018-03-06 22:24 | | Comments(0)