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2019年 11月 01日 ( 1 )

西田幾多郎記念館〜金沢の小料理屋さんの大将からすすめてもらった哲学者

西田幾多郎さん。

金沢のよく行く小料理屋さんの先代の大将から、1年くらい前から石川にある西田幾多郎記念館をすすめてもらっていました。いまの大将からもすすめられています。

西田幾多郎さんは石川県かほく市の出身で、京都の哲学の道の由来になった哲学者です。よく疎水沿いを散歩していたそうです。金沢で大好きな「鈴木大拙記念館」の鈴木大拙さんと西田幾多郎さんは親しい交友関係にあったとのことを知りました。

西田幾多郎記念館は金沢市内から少し遠くて、西田さんの『善の研究』などの本を読んでから訪れたいなと思っていました。
しかし、西田さんの『善の研究』はかなり難解で、本屋さんで立ち読みをしては諦めていました。『善の研究』の解説をしている本も何冊もあるのですが、これらの解説ですらむずかしい。
迷いに迷って、岩波新書の『西田幾多郎』を買って読んでみました。

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読みにくさはあるものの、読んでみると西田さんの考え方はとっても面白い。面白いと思ったらあっとゆうまに読んでいました。

そして、本屋で見ていた『福岡伸一、西田哲学を読む』を続けて読んでいます。

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福岡さんは、ずっと昔に『生物と無生物のあいだ』という本を読んでます。

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生物学者の福岡伸一さんと西田哲学を研究している池田善昭さんの対談の本で、西田幾多郎さんと福岡伸一さんの考え方が共通していると結びつけて対談していて興味深い。

この前の月曜のEテレで、「100分 de 名著 善の研究 西田幾多郎」の最後の放映があることにたまたま気づいて見ていましたが、わかりやすい解説をしていてワクワクしました。連載の放映はこの回でおしまいになってしまいましたが、放送のテキストを買いました。

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西田哲学のキーとなる言葉は、難解な「純粋経験」、「主客未分」、「絶対的矛盾的自己同一」などがあります。

われわれは、認識する側(主観)と認識される対象(客観)という図式の中でモノを認識しているが、この枠組みをはずして、認識主体の「私」もない、純粋経験でモノを感じ、主客の対立ではなく、根本的なモノの見方として提唱されている「主客未分」という「我を忘れて一生懸命(一心不乱)に行為している状態」でモノごとを見ることと、モノとなって見たり考えたりすることが、事実をとらえることであると説いています。西田さんは「事実には主語も客語もない」と表現しています。お茶や芸術の世界とも通じるものがあることがわかってきました。

「絶対的矛盾的自己同一」は、「異なるものが異なるままで1つになること」で、いろんなことを2つに分けがちだけど、そう簡単には分けられず、分かれないのが本当である、というものでした。過去、現在、未来や、自分と他人(自分と多)など分けられないものとしてみるのが西田哲学みたいです。

多様性や人とつながることにも通じるし、世界の見方としてすごく興味ある考え方です。もう少し勉強して、これまでの自分の経験や考え方とつながれば、上手に西田さんの言っていることを語ることができるようになるかと思います。

金沢に行って、小料理屋さんの先代の大将や今の大将と、西田幾多郎さんの話しをしたり、西田幾多郎記念館に行くことが楽しみになってきました。



by momokororos | 2019-11-01 22:29 | Trackback(128) | Comments(0)