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2019年 08月 10日 ( 1 )

バーレスクのこと〜北村紗衣さんの『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』

少しさかのぼり、7月の終わりに関西に行っていたとき、姫路から神戸元町へ出ていました。
姫路で長居していたので、神戸に入ったのが19時過ぎていました。19時閉店のお店はあきらめて、閉店まで時間があるお店だけいくことにしました。

神戸元町の1003さん。
新刊が置いてある棚だけを見ました。この新刊やZINEが置いてある棚がだんだん面白くなってきています。

大阪の長谷川書店さんで手にいれた、松田青子さんの『じゃじゃ馬にさせといて』の話しをしたら、今度読書会を行う、チョ・ナムジュさんの『82年 生まれ 、キム・ジヨン』の本を見せてくれました。その本の帯には、松田青子さんの言葉が寄せられていました。

1003さんの新刊の本棚にはフェニズム関係の本がたくさんあったので、その中から1冊おすすめしてもらいました。

北村紗衣さんの『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』。

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この本の中にバーレスク(burlesque)のことを書いたくだりがあります。

現在の舞台芸術で「バーレスク」というとストリップティーズ(striptease)、つまりステージで服を脱ぐことを中心に、バレエやベリーダンスといった踊りはもちろん、お笑いや空中ブランコ、マジックから朗読までいろいろな演芸を組み合わせたパフォーマンスを指します。「ストリップティーズ」は「服を脱ぐ」という意味の’strip’と「じらす」ことを意味する’tease’からなっています。
[北村紗衣、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』より]

初めて、バーレスクという言葉を聞きました。さらに北村さんはこう語ります。

こうしたパフォーマーたちは皆自信に溢れていました。心の底では着てみたいと思っていても到底着る自信が持てないような派手でキラキラ個性的な服装や、たった数分という短さできっちり何らかのコンセプトを表現する考え抜かれたショーの構成からは、社会の押しつけを気にせず自分が美しいと思うものを表現したいという芸術的な意欲が強く感じられます。
またディタのように誰が見ても古典的な美人だと思うようなパフォーマがらいる一方、伝統的に「女性らしい」美しさとはかけ離れた容姿、つまり太っていたり、背が低かったり、やせっぽちで貧相だったり、坊主頭だったりするようなパフォーマもたくさんいます。そうしたパフォーマは画一的な美の基準を問い直し、あざ笑うような先鋭的なショーをすることも多く、こうした演目を見ていると、私たちはいたるところに美が潜んでいるにもかかわらず、いかに無思慮に伝統的な基準から外れる美を切り捨てているのか思い知らされます。
[北村紗衣、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』より]


なるほど、美しい思うもの、穢らわしいと思うものをには、社会的な価値基準が無意識に刷りこまれていて、たしかにステレオタイプ的なものを求め、それ以外を避け、ときには否定していることもあるかもしれません。


バーレスクを世界を描いたフランス映画の「さすらいの女神たち」も紹介されていたので、早速手にいれました。

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北村さんの本の中には、「バーレスクを見にいってみよう」というコラムがあって、渋谷や六本木のバーレスクを見られるところが紹介されています。


先週の土曜に「マツコ会議」を見ていたら、次週の放映で、バーレスク東京が紹介されるとのことで見てみたいと思います。今日8/10土曜の23時からの放映になります。
北村さんの先のコラムでは、「六本木のバーレスク東京は、ストリップティーズを含まないダンスショーで、伝統的なバーレスクとはかなり違います。」と書いてありますが、そういう世界をみたことがないので楽しみです。


映画の中の女性たち〜松田青子さんの『じゃじゃ馬にさせといて』
2019年7月30日の日記




by momokororos | 2019-08-10 17:33 | | Trackback(12) | Comments(0)