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2019年 07月 11日 ( 1 )

小川洋子さんの『アンネ・フランクの記憶』

小川洋子さんの『アンネ・フランクの記憶』。

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先日読んだ、小川洋子さんと堀江敏幸さんの『あとは切手を、一枚貼るだけ』の本の中に、アンネ・フランクさんのことがたくさんでてきます。

『アンネ・フランクの記憶』は、小川洋子さんが、オランダのアムステルダムにあるアンネ・フランクさんの隠れ家や、学校や、アンネさんを知る人を訪ねたり、アンネさんの生まれたドイツのフランクフルトを訪ねるエッセイです。アンネさんの一家は、フランクフルトからアーヘン、そしてアムステルダムに移っています。



二十六歳の時に小説の新人賞をもらって以来、わたしは幾度も同じ質問を受けるようになった。
「どうして小説を書くようになったのですか」
(中略)
改めて、じっくり考えてみて行き着いたのが、『アンネの日記』だった。わたしが最初に自分を言葉で表現したのは、日記だった。その方法を教えてくれたのが『アンネの日記』なのだ。
[小川洋子、『アンネ・フランクの記憶』より]


小川洋子は、アンネ・フランクさんがお友達に書いた架空の文通のところを注目していて、この『アンネ・フランクの世界』の本の中にも、『あとは切手を、一枚貼るだけ』の本の中にも書いています。


一通目の手紙。

これはかねてからお約束していたお別れの手紙です。
[アンネ・フランク、『アンネの日記』より]

アンネさんが書いた一通目の手紙をジャクリーヌさんが受け取っていないのに、ジャクリーヌさんから返事が来たことして書いた、架空の二通目の手紙です。

お返事たしかに受け取りました。ありがとう。すごくうれしかったわ。
[アンネ・フランク、『アンネの日記』より]

小川洋子さんは、この二通目の手紙を出して空想の世界に遊んでいるアンネさんの想像力にいたく感動をしています。


小川洋子さんの視点で、再び『アンネの日記』を読むと、前に読んで気がつかなかったところや読み飛ばしいたところが見えてきて新鮮です。

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『アンネの日記』を巡る本たち
2016年7月20日の日記



by momokororos | 2019-07-11 22:29 | | Trackback | Comments(0)