荒木経惟さんの『さっちん』。 まさに生きている実感が感じられような男の子の表情が魅力の写真集です。 このあいだ、中目黒の COWBOOKSさんで、荒木経惟さんの伴侶の荒木陽子さんの『愛情生活』という本を見つけて手にいれました。 その足で、学芸大学の流浪堂さんにおもむき、荒木陽子さんや荒木経惟さんの話しをしていて、荒木経惟さんの写真集は、『食事』しか持っていないのだけど他にいい写真集はないですかと聞いてみたら、流浪堂のご夫妻2人とも『さっちん』を挙げてくれました。 お店にあるということで見せてもらうと、素敵な写真集でした。 昭和30年代でしょうか、さっちんという男の子の日常が撮られています。 今は、怒られそうで禁止されそうな遊びの風景です。むしろ放置されている車のほうが問題とされるような時代かもしれません。 その頃も危ないことをすると、怒られたり注意されていたと思いますが、注意する側と注意される側に共通の意識があるとともに、両者の関係性もあったかと思っています。そして、いまのように社会全体の責務の中で、誰の責任でとか、誰の責任かと問われるような感じではなかったように思われます。 事故が起こると撤去される遊具、さらに事故が起こらないようにあらかじめ撤去されてしまう遊具。安全を追求すること自体はよいことだと思いますが、そのことを追求するあまり誰かの責任にして責めるような状況になったり、かかわりを持たないことや無関心をよそおうことになってしまっているような感じがします。 荒木経惟さんの写真をみると、子どもたちと同じ目線で楽しんでいるかのようです。いわば共犯者的な目線です。 今は、町の子どもを許可なくスナップすることはできなくなりましたが、この写真の生き生きした表情の子どもたちを見ると、いい時代だなと感じます。 人と人とのいい時代〜本橋成一さんの『上野駅の幕間』の写真 2017年6月14日の日記
by momokororos
| 2020-07-26 22:18
| 本
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