無着成恭さんの『無着成恭の詩の授業』。 少し前ですが、まだ都内を自由に闊歩していた1月か2月に、中目黒のCOWBOOKSさんのスタッフさんからすすめてもらった本です。帯はスタッフさんが書いたものです。字が間違ってるはご愛嬌。 これまでのわたしの世界の捉えかたや理解についてため息をつくほどでした。詩をフィーリングで読んでいた自分に気づきました。悪いことではないとは思いますが、言葉の重みや比喩などとらえてはいなかったと思います。 1つの詩を選び、教室で授業をする無着先生のドキュメンタリーが綴られた本。 わからない詩に、無着先生の問いかけにみずからの解釈をしていく子どもたち。無着先生の、子どもたちの解釈に私じしんが巻きこまれていきます。 COWBOOKSさんのスタッフさんは、授業を聞いているかのよう、と話していました。裏表紙には、スタッフさんのその想いが書かれています。 本に載っている草野心平さんの詩の授業からいいなと思いました。 春の歌……草野心平 ほっ まぶしいな。 ほっ うれしいな。 みずはつるつる。 かぜはそよそよ。 ケルルン クック。 ああいいにおいだ。 ケルルン クック。 ほっ いぬのふぐりがさいている。 ほっ おおきなくもがうごいてくる。 クックック。 ケルルン クック。 ケルルン クック。 「何かを卒業をしたい」と前から思っていたわたしには、真壁仁さんの「峠」の詩もよかったです。 ただ単に読んでいるだけでは、わからない、感じないで過ぎさってしまう詩の言葉。無着先生の授業の様子を聞くと、それぞれの詩のよさや深みが見えてきます。 この本はあげてしまいましたが、また無着先生の詩の授業を受けたいなと思いました。
by momokororos
| 2020-07-04 20:20
| 本
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