わたしの好きな本〜ベスト31位から35位

わたしの好きな本、ベスト31位から35位です。

31位は、茨木のり子さんの『寸志』。

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こちらの中にある「花ゲリラ」の詩が好きです。

『花ゲリラ』 茨木のり子

あの時 あなたは こうおっしゃった
なつかしく友人の昔の言葉を取り出してみる
私を調整してくれた大切な一言でした
そんなこと言ったかしら ひゃ忘れた

あなたが或る日或る時 そう言ったの
知人の一人が好きな指輪でも摘み上げるように
ひらりと取り出すが 今度はこちらが覚えていない
そんな気障(きざ)なこと 言ったかしら

それぞれが捉えた餌を枝にひっかけ
ポカンと忘れた百舌(もず)である
思うに 言葉の保管所は
お互いがお互いに 他人のこころのなか

だからこそ
生きられる
千年前の恋唄も 七百年前の物語も
遠い国の 遠い日の 罪人の呟きさえも

どこかに花ゲリラでもいるのか
ポケットに種子をしのばせて 何喰わぬ顔
あちらでパラリ こちらでリラパ!
へんなところに異種の花 咲かせる


花ゲリラというのは、茨木のり子さんの創作かなと思っていましたが、薄田泣菫さんの『獨樂園』にもでてきます。そのくだりのことは、以下の日記に書いています。

珠玉の随筆〜薄田泣菫さんの『獨樂園』
2015年3月19日の日記



32位は、前田昌良さんの『星を運ぶ舟』。

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夢みるような作品と言葉が魅力の本です。

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前田昌良さんの文章を見ると、吉田篤弘さんのことを思いおこします。どこか似たような感じがします。


2015年1月3日
前田昌良さんの『星を運ぶ舟』。大阪の長谷川書店さんで見つけた本。素敵な動く彫刻の作品と珠玉の言葉。「あなたはまだ魔法が解けていないのだ。」と言われたことが文中にでてきます。素敵な本です。
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33位は、
中里恒子さんの『時雨の記』。

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中里恒子さん。
むかし大好きで、最近また読みかえしている作家さんです。
この『時雨の記』と、宇野千代さんとの書簡を収めた『往復書簡』が特に好きです。本棚のいろんなところに散らばっていた中里さんの他の本も集めたので、別な本もまた読んでみようと思います。

情感あふれる恋〜中里恒子さん
2017年7月11日の日記


29位は、高橋治さんの『風の盆恋歌』。

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富山の越中八尾で開かれる、おわら風の盆の祭りを舞台とした情感あふれる小説です。
おわら風の盆は、全国のお祭りの中で特に好きなお祭りの1つです。
混みすぎて踊りが見れないかもと思いながらも、情緒あふれる踊りに惹かれて通っています。昔に訪れたときより混んでいて、富山駅から八尾駅に行くために乗車整理券をもらうようになりました。見にきている人が高齢の方がかなり多いのが印象的です。


2015年12月16日
金沢への想いつのります。「驚いたわいね、奥さんの手際には。あっという間に蓮根蒸しを作ってしもうがやさかい」(中略)「そんなことくらい、金沢の女やもの」高橋治さんの『風の盆恋歌』より。

2015年11月23日
部屋の本を探していたら、高橋治さんの『風の盆恋歌』がでてきました。また読んでみようと思います。ここしばらく行けていませんが、富山の越中八尾の「おわら風の盆」のお祭りは、特に惚れた祭りの1つ。来年あたり訪れたいです。


越中八尾おわら風の盆〜未投稿の日記から
2017年9月6日の日記

おわら風の盆〜富山越中八尾
2017年9月1日の日記



30位は、須藤真澄さんの『長い長いさんぽ』。

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コミックは、わたしの好きな本では初登場でしょうか。
こちらは猫好きでなくても、涙あふれる1冊になります。なんど読んでも涙しています。


by momokororos | 2018-04-28 20:43 | | Comments(0)
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