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「露きらめく 伊都子短章」~岡部伊都子さんの本

岡部伊都子さん。去年初めて読んで好きになった作家さんです。
おととい、本屋さんで岡部伊都子さんの本を見かけたのですが、持っていたような気がして、家にある本を探したら見つかりました。

「露きらめく 伊都子短章」岡部伊都子、小山三郎、新宮晋(1991年初版、創元社)
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素敵な言葉がこぼれます。

室生寺のことを語った一節。

月明りの夜など
室生寺の金堂の舞台へ出て話し合っている
仏像たちを想像する。
(「露きらめく 伊都子短章」より)

奈良の室生寺は、日本で一番小さい国宝の五重塔がある素敵なお寺。土門拳さんが東洋一の美男と称した釈迦如来さまや、金堂には、ふっくらかわいらしい十一面観音さまがいらっしゃいます。 金堂には五尊と十二神将で、少なくとも十七体の仏像がいらして、そのみなが月明かりの下で話しあっているなんてユニークです。


新薬師寺のことを語った一節。

伐折羅大将や、宮毘羅大将の
舌が、迫力をもつ。
怒るべきことに対しての
真剣な怒りは美しい。
(「露きらめく 伊都子短章」より)

岡部伊都子さんの十二神将を語った言葉はまた違う観点ですが、「怒るべきことに対しての真剣な怒り」は、忘れていたことを思いだすかのようです。

新薬師寺については昔こんな日記書いています。
「かっこいい仏像~奈良そぞろ歩き(其の一)」~2010年 12月 5日の日記
http://momokoros.exblog.jp/13762485/

奈良のお寺の中で好きな仏像がいくつかあるのですが、新薬師寺の十二神将がその1つです。
會津八一さんの十二神将の素晴らしい詩があり、上記の日記に書いてあります。
あらためて詩を引用します。

もえさかる ごまのひかりに めぐりたつ 十二のやしやの かげをどるみゆ
(燃えさかる護摩の光に、薬師如来をめぐってたつ十二神将の影が、躍るようにゆらめくのが見える。)

護摩の光が焚かれて浮かびあがる十二神将はさぞ妖艶で神秘的なことでしょう。

室生寺と新薬師寺には、去年の5月にも訪れているのですが、また行きたくなりました。


「露きらめく 伊都子短章」の本に名前をつらねている新宮晋さんは、私にとっては絵本作家でおなじみ。「風の星」は好きな絵本です。また今度新宮さんの絵本は紹介したいと思います。

岡部伊都子さんの本をもう1冊日記にしたためたいなって思う本があるので、また今度時間あるときに書いてみたいと思います。
by momokororos | 2014-01-13 22:30 | | Trackback | Comments(0)
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