奈良興福寺。
近鉄奈良駅から近いところにある大きなお寺です。 以前、東京上野の東京国立博物館で開催された「阿修羅展」を見にいっていましたが、 展示されていた至宝は、興福寺の寺宝でした。 「かわいい仏像~東京国立博物館」~2009年4月28日の日記 http://momokoros.exblog.jp/10139539/ 興福寺の東金堂と五重塔です。 五重塔初層が公開されていました。 五重塔の一番中心の柱の「心柱」は、一番下の礎石に乗っているだけで他の階とは固定されていないのです。京都東寺の五重塔でもそんなお話しを伺っています。 地震による五重塔の倒壊はなく、心柱の役割によるものだと考えられているそうです。 今建設中の東京スカイツリーには五重塔の同じ構造の「心柱制振」がとりいれられています。 昔の人の知恵ってすばらしいものがあり学ぶべきものたくたんですね。 スカイツリーの構造についてはこちらに詳しく書かれています。 http://www.nikken.co.jp/ja/skytree/structure/structure_04.php 普段は国宝館に展示されている「踊大将(おどりたいしょう)」といわれる正了知大将像(しょうりょうたいしょうぞう)が東金堂に戻って展示されており、東金堂の本尊の薬師如来坐像の裏側にありました。火災のときにみずから躍りでて消失から免れたとの言い伝えがあるそうです。 そして興福寺境内にある国宝館。 ずっと前に、興福寺の国宝館に訪れたことがあったのですが久しぶりです。 この前の東京国立博物館での「阿修羅展」では、仏像への照明が素敵だったのですが、 それに劣らず、とっても素敵な展示になっています。今年になってリニューアルされたそうです。 国宝館に収められている阿修羅像に代表される八部衆像は素敵です。 八部衆の中では阿修羅像が一番有名ですが、そのなかの「沙羯羅(さから) 」だがダントツでかわいらしくて好きです。前に日記で載せた写真です。 新薬師寺の十二神将軍は薬師如来さまのガードマンでしたが、八部衆は釈迦如来さまのガードマン。阿修羅像をよく見るとこちらの像だけサンダル履きで親しみわきます。 興福寺の国宝館には大きな千手観音像もあって圧巻です。唐招提寺の千手観音像が千手観音としては日本一の大きさなのですが同じくらいの大きさがあります。 まだまだ見たいところたくさんだったのですが、すっかり日も暮れて奈良駅まで戻りました。 訪れたことが呼び水となり、行きたいところが増えてしまっています。 かわらしい仏像、 奈良室生寺の十一面観音さまもふっくらしたお顔立ちでかわいらしいです。 室生寺は境内も素敵でときどき訪れているのですが、また行きたいなって思っています。
by momokororos
| 2010-12-12 22:03
| 古都
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