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「花より花らしく」~三岸節子さんの本、そして展示会

少し前のことですが、1月初めに三岸節子さんの「花より花らしく」という本を読みました。

「花より花らしく」三岸節子、求龍堂

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東京青山の「COW BOOKS」さんで表紙の絵の色遣いに惹かれて手にいれて読んでみました。
日常見かける自然やお花や風景に三岸節子さんの心が呼応して、淡々と語られた文章ながらも想いを感じる素敵な本でした。描く対象をいったん自分の中に取りこんで描く過程でひらめくものを絵にしていく、という制作活動のことにも触れられていて、表現することについてあらためて考えさせられました。
南仏に住み、日本の大磯に住み、太陽と色の風景に惹かれ夢みるように表現されている文章で、フランスでも日本の風景であっても三岸節子さんの想いやこだわりが感じられます。日本人の感覚を通して語られて描かれる南仏の風景や憧憬に憧れてしまいます。
初めて読む作家さん(画家さん)なのですが、とっても素敵だなって思いました。

そんな思いの中、大阪のなんばで「三岸節子展」が開催されることを知り、
ちょうど関西に行くタイミングだったので見にいってきました。

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「没後10年記念 三岸 節子展 心の旅路~満開の桜のもとに」
■ 2010年3月31日(水)~4月19日(月)
■ 大阪高島屋 7階グランドホール
■ 午前10時~午後8時
■ 〒542-8510 大阪市中央区難波5丁目1番5号
■ TEL(06) 6631-1101
http://www.takashimaya.co.jp/osaka/index.html?header

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お花の絵や、南仏の太陽に照らしだされる家家の風景が素敵でした。
三岸節子さんは年をかさねながら絵と真摯と向きあっている姿勢がすごく伝わってきます。
会場の中で流されていた三岸節子さんのビデオには、晩年のときに絵を描かれている映像もあって、そこまで絵を描くことに情熱を傾けている姿に心動かされるものがありました。
「花より花らしく」を読んだときに感じた以上にも情熱的な人だということが伝わってきます。
本の中の文章や絵からは、絵に対する姿勢や情熱さとはちがった静謐さが感じられ素敵です。
私が訪れてたとき、展示会場を訪れている方は年配の方がほとんどでした。年をとってもそのときどきの思いを描かれた三岸節子さんの人生に共感される方が多いのかもしれません。

パンフレットの裏にも載っている「桜がさいた」の絵は93歳のときに描かれています。
「生命に執着し、執念を燃やす怖さが描けなければ、本当の桜を描いたことにはなりません。今の私なら描くことができます。美しさと怖さを。」(『日本の美 さくら』より)
華やかさだけはなく、一瞬の華やかさにひそむ静かで永続なるものも表現しているのかもしれません。

大阪の展示のあとは、東京の日本橋へ巡回して開催されます。

「没後10年記念 三岸 節子展 心の旅路~満開の桜のもとに」
■ 2010年4月22日(木)~5月10日(月) 
■ 東京 日本橋高島屋 
■ 午前10時~午後8時
■ 〒103-8265 東京都中央区日本橋2丁目4番1号
■ TEL(03) 3211-4111
http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/index.html?header

ブログのタイトルを、展示会のタイトルにしようか悩みましたが、「花より花らしく」が三岸節子さんの想いを素敵に表現しているので、こちらのタイトルにしました。
三岸節子さんのほかの著作や絵も出逢えるといいなって思っています。
by momokororos | 2010-04-18 22:54 | 展示会 | Trackback | Comments(2)
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Commented by なみんこ at 2010-04-25 01:55 x
三岸節子展、本当に行って良かったです!!。
友人を誘ってもう一度行きました。
自分がこれから制作で何度挫折したりしても「まだまだやなぁ」
と笑ってまた制作に向き合える様な、そんなパワーをくれた作品たちでした。
海外にいる節子さんがつねに着物姿なのも、粋で、日本人の誇りを感じました☆
Commented by momokororos at 2010-04-25 20:45
こんにちは、なみんこさん
三岸節子展よかったですね。
2回も行ったなんてびっくりです。
見にこられた人みんなにパワーを与えてくれるような展覧会でしたね。
日本人の感性を強く持ち続けていた人だからこそ、三岸節子さんの海外の風景の絵や文章を見て共感するところが多いのかなって思います。
また出逢えるといいですね!



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