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国宝探訪とお庭散策~京都粟田口から南禅寺あたり

京都へちょこっとお出かけしてました。
粟田口にある青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)で、国宝の「青不動」が公開されていて、
私にとって初めての公開だったので見にいきたいと思っていました。

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天台宗 青蓮院門跡 青不動ご開帳
■ 平成21年9月18日(金)~12月30日(日)
■ 拝観時間 9:00~17:00(16:30受付終了)、18:00~22:00(21:30受付終了)

地下鉄の東山駅から5分ほどのところにあります。
青蓮院の門前には樹齢800年の大きなクスノキがあります。

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この楠のことが、川端康成の「古都」(新潮文庫)の中に出てきます。

「お父さん、あのへんをお歩きやすなら、青蓮院のとこを、ちょっとだけ、
通ってっていただけしまへんやろか。」と千重子は車のなかで頼んだ。
「ほんの入り口の前だけ……。」
「楠やな。楠が見たいのやろ。」
「そうやの。」千重子は、父の察しのいいのにおどろいた。「楠どす。」
...
しかし、青蓮院入り口の、石がきの上の楠は、楠だけが、四本ならんでいる。
なかでも、手前のが、もっとも老木であるらしい。


お寺やお堂の回廊を歩き、前立本尊を2つ見てから、やっと青不動さまの仏画が飾ってある間に辿りつきます。かなり遠目ですが、お客さんが入れ替わり立ち代わりする中でゆっくり見ていました。後ろでお経とともに護摩供が行われて、かなり荘厳な雰囲気に包まれます。

青不動さまを後にしてお庭を回遊します。

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お天気もよくて、とっても気持ちのよくお庭を歩けました。

芥川龍之介も、未完ながら青蓮院のことを書いてます(「青蓮院の庭(仮)」芥川龍之介全集第二十二巻 岩波書店)。

小堀遠州の作った青蓮院の庭を、案内の老人と一しょに、ぶらぶら歩いて見た。
庭は若葉の下に、うす暗く水気を含んでゐる。雨もよひの空を抑えて、梢の重り合つた中に、黄色いものの仄めくのは、実梅であらうか。...


青蓮院を後にして、近くの並河靖之七宝記念館へ。平安神宮や無鄰菴(むりんあん) などを作庭した七代目小川治兵衛(植治)のお庭がある美術館なんです。

三条通りの一本北側の道沿いに並河靖之七宝記念館はあります。

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http://www8.plala.or.jp/nayspo/

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「秋季特別展・七宝と庭の縁-靖之と植治」
■ 会期:2009年9月5日(土)~12月6日(日)
■ 並河靖之七宝記念館
■ 京都市東山区三条通北裏白川筋東入堀池町388
■ 午前10時~午後4時30分(入館は4時まで)
■ 休館日:月曜日・木曜日(祝日の場合は翌日に振替)
http://www.digistyle-kyoto.com/event/cat436/post_546.html

小学生のときに七宝焼きで苦労した思い出がありますが、
展示されている七宝焼きはとても精緻で繊細な絵が表現されていて、
素晴らしいの一言です。
一番のお気にいりは、はいってすぐのところに展示されている、藤のお花が描かれている壺で、
パンフレットの表紙にもなっています。

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展示のお部屋からお庭へ出ることができます。
ちょうど西日でお庭がまぶしかったのですが、琵琶湖疏水の水を取り入れた庭園です。

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並河靖之七宝記念館の近くには白川が流れています。

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京都の川は、白川や高瀬川など川面が近くてとっても癒されます。

白川の流れに沿って知恩院から祇園に方に行くことも考えたのですが、
東に歩いてほど近い無鄰菴(むりんあん)まで歩いてみることにしました。

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無鄰菴も七代目小川治兵衛(植治)の作庭のお庭で、
昭和のお庭なのですが、京都のお庭の中で一番好きなお庭なんです。

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東山を借景にした明るいお庭で水の流れと起伏をうまく配しています。
ほんとゆっくりとたたずめるお庭だと思います。

お茶席で出されている「真盛豆」を買いました。
いつのまにか京都銘菓100選に指定されてました。

この無鄰菴から南禅寺あたりは、七代目小川治兵衛(植治)が作庭したお庭のある別荘がいくつかあって
ときどき特別公開されています。
なかでも「對龍山荘(たいりゅうさんそう)」が一番好きです。
公開されたお庭を訪れたことがあるのですが、苔むすお庭に白砂の道や水の流れをうまく配置しています。また公開してほしいと思っていますが、公開したときのお庭の荒れ方からすると無理かなって感じもします。
1200年ものあいだ守り継がれた京都の文化遺産、守っていければ、と思います。
by momokororos | 2009-11-12 23:10 | 古都 | Trackback | Comments(2)
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Commented by とも葉 at 2009-11-14 21:29 x
来られてたんですね〜w。
青蓮院さんは、まだ入ったことなくて表しか知りませんが、中も素敵なんですね。いつも拝観料がなかなかお高いので、、ご縁が難しいです。
今日、久しぶりに旦那と大徳寺までお散歩してきました。
黄梅院(おうばいいん)とゆう塔頭を拝見したんですが、苔むしたお庭と紅葉、建物の設えなど、とても素敵なところでした。
明日からグッと冷えるみたいなので、紅葉もピークを迎えそうです。
Commented by momokororos at 2009-11-14 22:44
こんばんは、とも葉さん
京都に入るときにご連絡しようか迷ったのですが、
いつもながらですがあらかじめの計画もなしだったので、
お声をかけずじまいでした。
青蓮院さん、とりたてて有名ではないと思うのですが、
落ちついた雰囲気のお庭で、好きなお庭の1つです。
将軍塚も青蓮院さんの境内で、そこからの京都の夜景も一度は見てみたい風景の1つです、
黄梅院は額縁から見るようなお庭ですね。
大徳寺はほんと素敵な塔頭がいっぱいで大好きです。
お近くなのはほんとうらやましいです。
今年の紅葉は12月に入ってからって感じしていましたが、
冷え込みきびしい日が続くと早くなるかもしれませんね。
楽しみです!
再び京都熱が騒いでいる感じです(*'-^*)
またお逢いできるのを楽しみにしています。
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