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2017年 07月 01日

かの子さんへの想い〜岡本一平さん

岡本かの子さん。
かの子さんは岡本太郎さんのお母さん。
何年か前から、岡本かの子に興味を惹かれていました。

先日、会社をひけたあとに、学芸大学の流浪堂さんへ。3時間もお店にいたのですが、話しのあいまに、女流作家の棚に、小堀杏奴さん、矢田節子さん、岡本かの子さんなどの本がたくさん並んでいるのを見かけました。

気にかかる本はたくさんあったのですが、岡本一平さんが書いた岡本かの子さんの本の『かの子の記』、岡本かの子さんの『河明り』の本を2冊手にいれました。

岡本一平さんの『かの子の記』。

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岡本一平さんは岡本かの子さんの夫です。
この本は、かの子さんが亡くなられてからの、かの子さんを想う一平さんの気持ちを綴ったものです。

かの子がお花が好きだったことが書いてあるくだりです。

かの女は花が好きだつた。だが、それと関係なしとしても、かの女の性格には花が相應しいところがあると見える。かの女が眠つてから四十日近くになるのに、かの女の写真のまはりにはみなさんが持つて来て下さる花は絶えない。ときどき霊園へも持つて行つてやるのだが、まだそれでも、座敷の床と応接間な、花で賑かに咲き群れでゐる。庭の光景とは反対である。
牡丹、カーネーション、薔薇、スヰートピー、チューリップ、菜の花、春蘭、百合、アマリリス、フリージア、マーガレット、ーこの他、老齢の文豪からの贈りものに相應はしい、白の斑入り蘆の水鉢が、渋味を帯びて供へられてゐる。
[岡本一平、『かの子の記』より]


かの子さんの似顔絵も載っています。

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かの子さんが好きだった牡丹のお花の歌です。
この絵には、「一平」という文字が見えますが、そのあとの文字が読めません。一平さんの書いた絵なのでしょうか。
この本の「かの子の二度目のお盆」の中に、一平さんが牡丹の絵を描くくだりも出てきます。

牡丹の模様といへば、ちやうどその頃、女持の揮毫を頼まれてゐたが、他人に描いてやるなら、うちの者にもという気がするので、銀扇に牡丹の絵を描いて牌前に供へたものだが。かの子が牡丹が好きだつたことは人の知るところ。
[岡本一平、『かの子の記』より]


この本は箱入りの本ですが、本体の装幀にお花があしらわれています。

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箱入りで装幀も素敵なのですが、本の重さがかなり軽いです。発行を見てみると昭和17年。戦争中の刊行でした。

この本の中に、かの子さんの『老妓抄』のかの子さんの歌が引用されていて印象的です。

年々にわが悲みは深くしていよよ華やぐいのちなりけり

普通に読むと流して読んでしまうかもしれませんが、かの子さんの人生を知ると、感じいるものがあります。


もう1冊はまだ読んでいないのですが、岡本かの子さんの『河明り』。

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また今度読むのが楽しみです。


これまで読んだ岡本かの子さんの本です。

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もう1冊持っているはずの『芸術餓鬼 岡本かの子伝』はちょっと探しましたが見当たりませんでした。


昔の日記には、
岡本かの子さんの『女人ぼさつ』の詩を板画にした棟方志功さんの「女人観世音板画巻」のことを書いています。

棟方志功さんの板画~青森市民美術展示館・棟方志功記念館
2015年 08月 06日
http://momokoros.exblog.jp/23530315/


岡本かの子さんの『鮨』を手にいれたときの日記です。

京都散歩(其の六)~京都近辺本屋巡り
2015年 07月 26日
http://momokoros.exblog.jp/23470406/


こんなこともつぶやいていました。

2014年9月11日
岡本かの子さんの『食魔』の中の『家霊』。その冒頭に「山の手の高台で電車の交叉点になっている十字路がある。十字路の間からまた一筋細く岐れ出て下町への谷に向う坂道がある。坂道の途中に八幡宮の境内と向い合って名物のどじょう店がある。」。場所は違うけど駒形のうなぎ屋がモデルだと思います。

2014年8月21日
岡山県立美術館の「巨匠の眼 川端康成と東山魁夷」の展示会で、川端さんと岡本かの子さんの書簡が展示されていて興味をいだきました。東京中目黒のCOWBOOKSさんで手にいれた岩崎呉夫さんの『芸術餓鬼 岡本かの子伝』を読みはじめました。

2014年8月21日
明治から昭和を生きた岡本かの子さんは、岡本太郎さんのお母さん。少女時代を多摩川のほとりの二子や青山、京橋で過ごし、なかでもこよなく愛したのが青山だそう。晩年過ごしたのが青山高樹町。まだ読みはじめだけど、かの子さの生涯気になります。


by momokororos | 2017-07-01 22:25 | | Comments(0)
2017年 06月 29日

「恋ひ恋ふ君と我」~与謝野晶子さんの『みだれ髪』より

『春泥集』の詩集を手にいれてから、与謝野晶子さんのことが再び気にかかり、昔読んで大好きだった『みだれ髪』を久しぶりに読みかえしてみました。

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与謝野晶子さんの想いを感じられる詩集だと思いました。

『みだれ髪』の中の与謝野晶子さんの一句。

道は云はず後を思はず名を問はず
ここに恋ひ恋ふ君と我と見る

世の中のしきたりにとらわれません。これからのことはわかりません。後ろ指をさされてもかまいません。ここに私を恋してくれるあなたと、あなたを恋している私がいるだけです。

という意味なのですが、なんて素敵な歌なのでしょうか。

ここまで言いきれる女性の熱い想いと決意を感じます。女性的な情感溢れる歌の中に力強さがあり、そんな与謝野晶子さんに惹かれてやみません。

かなり前ですが、鎌倉文学館で開催されていた与謝野晶子さんと与謝野鉄幹さんの「恋ひ恋ふ君と」の展示会を思いだします。

昔書いた日記を引用します。

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「恋ひ恋ふ君と」~鎌倉
2006年7月8日の日記

今日は雨降る前にと思い、見たかった展示会へ出かけました。
最近、雨降らないうちにと行動すること多いのだけど、雨降られてないです。

鎌倉文学館「恋ひ恋ふ君と」展。

「与謝野晶子・与謝野寛」の展示会で、かねてから見たいと思ってました。またギリギリになってしまったけど行ってよかったなって思う展示会でした。展示会の名前は「みだれ髪」の詩の一節からとっています。

「道は云はず後を思はず名を問はずここに恋ひ恋ふ君と我と見る」

与謝野晶子「みだれ髪」

蛇足ながら道は「道徳」の意です。
その思いの深さが素敵です。

与謝野晶子さんの詩は大好きなんだけど、今回鎌倉の地を歌った詩に触れることができました。鎌倉を訪れたときに詠んだ歌だそうです。鎌倉はとっても海が近いんです。

「鎌倉は朝も恋しき思ひ出も海の方より寄り来るかな」 与謝野晶子

「行く春の鎌倉に来て君と見ぬ半日は書を半日は波」 与謝野寛

鎌倉文学館は、鎌倉に行ったらおすすめの美術館です。
最寄り駅は江の電「由比ガ浜」。鎌倉から2つ目。
エントランスの木立からして素敵。途中の門のところで入館料を払い深い緑の中を歩き、昔のトンネルをくぐると素敵な洋館。バラの季節はお庭からの建物も素敵です。加賀藩(石川県)の別荘だったところだそうです。2階やお庭からは遠くに海が見えます。

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東京谷中の朝倉朝塑館(彫刻)、東京御殿山(五反田)の原美術館(現代美術)と並ぶ好きな美術館かな。

写真は、
恋ひ恋ふ君と展
鎌倉文学館洋館とバラ
鎌倉の海(鎌倉材木座)

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この「恋ひ恋ふ君と」の展示会の図録を大事にとっておいたはずなのですがどこにあるかわからなくなりました。探してまた読んでみたいと思っています。

この前、久しぶりに鎌倉文学館を訪れていますが、やはり素敵だなって思いました。

与謝野晶子さんの歌は、じっくりと読みながら、与謝野晶子さんの想いに気持ち重ねたいと思います。


「素敵な洋館と薔薇の庭園〜鎌倉文学館」〜2017年 6月 6日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25828739/

「自己賛美と自己解放〜与謝野晶子さん」〜2017年 5月 31日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25814121/

「『春泥集』〜與謝野晶子さんの詩集」〜
2017年 5月 25日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25799952/



by momokororos | 2017-06-29 22:47 | | Comments(0)
2017年 06月 28日

見え隠れするカラダ〜FRANCESCA WOODMANさんの写真集

おととい、霞ヶ関と中目黒で仕事をしたあと、久しぶりに中目黒のCOWBOOKSさんに寄ってみたのですが、残念ながら定休日。

代官山から渋谷に行く小さなバスに乗り、途中の鶯谷町の乗泉寺で降りて、近くにあるtotodoさんへ。totodoさんと中目黒のdessinさんは姉妹店です。

totodoの店長さんから久しぶりと言われました。半年くらい訪れていなかったみたいです。

お店では、
この前に手にいれた Andre Kertesz(アンドレ・ケルテス)さんの別の写真集を見せてもらったり、Terri Weifenbach(テリー・ワイフェンバック)さんの小さな写真集を見せてもらったりしました。ワイフェンバックさんの写真集は、プリントがついているのでかなり高かったです。
植田正治さんのカラーの写真集も見せてもらいました。ぼけた写真で、これまで植田正治さんの砂漠のモノクロのキリっとした写真を見てきているので、こんな写真も撮っていたのか驚きました。

FRANCESCA WOODMAN(フランチェスカ・ウッドマン)さんの写真集も2冊紹介してもらいました。

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日本では大々的な写真展をされていないそうですが、海外では注目されてきている女性の写真家だそうです。

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セルフポートレートの写真が多いです。

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モノや環境に融合するような、溶けこむような写真や、モノの部分を構成するような写真に興味を惹かれました。

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この日記では、少しおとなしめな写真を載せていますが、人間のカラダというものを見え隠れさせることによって、さらにカラダというか肉体というものを強く意識させられるような気がします。

FRANCESCA WOODMANさんは、若くして亡くなったとのことをtotodoさんの店長さんから聞いています。自殺ですか?と聞いてみると、そうでした。

展示会があれば、見てみたいなと思う人です。


by momokororos | 2017-06-28 22:50 | | Comments(0)
2017年 06月 26日

お部屋の机〜2017年6月26日

久しぶりに机の本です。

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部屋の本の中からセレクトしたいと思っている本があって、並べようかなと思っているのですが、魅力的な並べ方できないかなっと思ってます。


by momokororos | 2017-06-26 22:56 | | Comments(0)
2017年 06月 13日

盛岡素敵なところ〜本屋さんと雑貨屋さん

盛岡で朝テレビを見ていたら、個性的な本屋さんとして、盛岡のさわや書店さんのことが紹介されていました。

さわや書店さんは、特別のカバーをかけてタイトルも著者もわからなくした「文庫X」という文庫本をお店に並べていた本屋さんです。全国の書店に広まりましたね。

ニュースでは、さわや書店さんの上盛岡店が今年3月にお店を閉められたと言っていました。きびしい状況で頑張っているさわや書店さんの取り組みとして、地元の名産品とのコラボなどを紹介していました。わたしは本屋さんだけでも満足なのですが、本だけではなかなかむずかしい時代みたいです。

さわや書店さんは、盛岡のアーケードの繁華街や、駅ビルFESANの中にあります。こちらの写真はFESAN店。

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チャグチャグ馬コの休憩場所の材木町商店街。チャグチャグ馬コを見送ったあとに、光源社さんに寄っていました。素敵なうつわがたくさんです。
写真は奥にある喫茶店の可否館さんです。

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材木町商店街からチャグチャグ馬コを追いかけて、中津川で再び馬コを見てから、中津川沿いの散歩をはさみながら、深沢紅子 野の花美術館と雑貨のひめくりさんに寄っていました。

中津川から盛岡駅に戻る途中に、菜園と開運橋のあいだにある雑貨屋さんに寄りました。

雑貨のhanaさん。

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鎌倉にある葉っぱ小屋さんの店長さんから教えてもらいました。
盛岡駅から開運橋を渡りアーケードの繁華街にいたる道から、すこしずれた道沿いにあるのでいままで気づきませんでした。

西淑さんの商品や、中川政七商店さんの商品など、いい品揃えでした。

お店をでて、盛岡駅まで歩きます。
開運橋から見る北上川と岩手山です。

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岩手山の山頂は雲に隠れていましたが、素敵な川と山です。

盛岡から帰りたくない気持ちでいっぱいでしたが、帰路につきました。



by momokororos | 2017-06-13 22:18 | | Comments(0)
2017年 06月 01日

新小平の素敵なお店〜お花屋さん、お菓子屋さん、本屋さんく

東京新小平。
少し前に、憧れていたお花屋さんのコトリ花店さんにお伺いしていました。

「コトリに始まり小鳥に終わる日〜新小平、国立、高円寺」〜2017年 1月 28日
http://momokoros.exblog.jp/25251700/

コトリ花店さんの並びに、植物の本屋さんの草舟あんとす号さんがオープンするということを高円寺のアンティークのpiikaさんのつぶやきで知り、行ってみたいと思いました。

西武線の小川駅から歩いて7、8分のところですが、お店のあるところを見逃してしまい、新小平駅に近いところまで歩いてしまい戻りました。

草舟あんとす号さん。

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小さなお店ですが、植物関係の本ばかりでした。わましが持っている本もちらほら。それだけで価値感が似ているかもと思いうれしくなります。
お店の人とお話ししながら、ハーブの種と志村ふくみさんの『薔薇のことぶれ』の本を手にいれました。

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お隣りは、こちらも最近オープンした焼菓子のコナフェさん。

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お友達へのお土産のクッキーを買いました。グラノーラのザクザク焼菓子は美味しかったです。

そのお隣りは、お花のコトリ花店さん。

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前に、ふじやしおりさんとしのだゆかりさんの展示をコトリ花店さんに見にきていて、今回は2回目です。
小さなお店で、店内のお花は少ないように見えますが、コトリ花店さんの作る花束はとっても素敵なんです。

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お店はお花のために冷房をいれておりかなり寒い。お花のもちが違うそうですが、その寒さにお店の方がからだを壊しそうです。お店の店長さんと、お花のことや、お花を送ることなどお話しをしていました。

コトリ花店さんとコナフェさんのあいだに、木のお花が咲いていて、名前を聞いたのですが、忘れてしまいました。

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新小平は、お友達が昔住んでいて、よくデニーズに行っていたということを聞いていたので探してみると、草舟あんとす号さんから歩いて2、3分のところにあるデニーズでした。青春時代によく行っていたとのことで、その頃の界隈に思いを馳せました。

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草舟あんとす号さんことをつぶやいていた、アンティークのpiikaさんへ行ったときの日記はこちら。piikaさんは前からコトリ花店さんとお知りあいとのことでした。
先日、高円寺に寄ったときは、piikaさんに寄らなかったので、近いうちに訪れたいです。

「高円寺雑貨散歩〜あづま通り」〜2017年 2月 26日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25446313/


by momokororos | 2017-06-01 22:50 | | Comments(0)
2017年 05月 31日

自己賛美と自己解放〜与謝野晶子さん

与謝野晶子さんの『春泥集』を読んで、与謝野晶子さんへの想いが再び高じてきました。

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与謝野晶子さんの『みだれ髪』。
文庫でしか持っていませんが、古い版で読みたいものです。その文庫もどこかにしまってすぐには出てこないのですが、写真に写っている『与謝野晶子歌集』には、いろんな歌集から少しずつ歌が選ばれています。この前にも日記に書いた『みだれ髪』の歌も冒頭に載っています。

その子二十櫛になるがるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

「その子」は与謝野晶子さん。「おごりの春」は誇らしい青春。二十歳の我が身を歌う自己賛美の歌です。与謝野晶子さんが生きた明治時代。女性はつつましやかにと考えられていた時代で自分自身の女性の美しさを歌うのは大胆でした。自己賛美の歌であるとともに女性解放の歌でもあるそうです。


上記の写真の中の『24のキーワードで読む与謝野晶子』は、とっても興味深くて、私の大好きな本の1冊です。

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その本の中にとりあげられている与謝野晶子さんの歌とそれに続く一節を引用します。


一人称にてのみ物書かばや、
我は寂しき片隅の女ぞ。
一人称にてのみ物書かばや、
我は、我は。

女性運動に踏み出す女性たちに寄せただけあって、いかにもそれにふさわしい意気に満ちた詩だ。繰り返されている「我は」のひびきがそのまま作品の声調となり、主張にもなっている。取るに足りない存在という、女性に向けられつづられた社会の偏見に甘んじてみせながらも、尊厳をもって自己を表現してゆこうという熱い志の詩である。「我は」という当たり前の一人称表現が、これほど重くかつ晴れやかに詩のフレーズを満たした例はないに違いない。
一人称でのみ物を書こうていう主張は、女性の置かれている理不尽な立場を訴え、人間として当然の発言をすべしという意にほかならない。「一人称にてのみ」という限定が、虐げられてきた女性の側から意識を覚醒しようとするときの精一杯の強調であることもうなずけよう。
[今野寿美、『24のキーワードで読む与謝野晶子』より]

慎ましやかな女性が求められた時代に、自己を素直に解放していこうという与謝野晶子さんに憧れを感じます。


「『春泥集』〜與謝野晶子さんの詩集」〜2017年 5月 25日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25799952/

「さわやかな初夏の神戸歩き〜カフェと本屋」〜2017年 5月 3日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25744326/


むかし書いた、『みだれ髪』の日記も引用しておきたいと思います。

「みだれ髪」
2006年1月22日の日記

情景やココロが静かに想いおこる与謝野晶子の詩、とっても好きです。京都の情景がそこかしこに歌われているのもいっそう好きにさせているんでしょうね。

うすものの二尺のたもとすべりおちて蛍ながるる夜風の青き

この子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき

春の宵をちひさく撞きて鐘を下りぬ二十七段堂のきざはし


「情感あふれる歌」
2005年4月17日の日記

清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき

与謝野晶子「みだれ髪」の中の1つの歌です。
ほんと素敵です..




by momokororos | 2017-05-31 22:23 | | Comments(0)
2017年 05月 28日

森鴎外記念館〜千駄木あたり散歩

『森鴎外の「庭」に咲く草花』という展示会が開催されていることを知り、久しぶり千駄木へ。

しばらく前に団子坂を登ったところにあるギャラリーに好きな作家さんの展示会を見に行っていたときに、通り沿いに森鴎外記念館があるのを見かけていました。
展示会のことは書いていないのですが、森鴎外記念館を見つけたことは日記に書いています。

「森茉莉さんと小堀杏奴さん〜森茉莉さんの『靴の音』」〜2016年 12月 26日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25095787/

千駄木駅で降りて、まずは乃池さんで穴子寿司をいただきました。やわらかとろけそうな日記はまた別日記で。

千駄木の交差点から団子坂を登ります。
この坂、始めはゆるいのですがだんだんときついなります。そして長い。
息があがりそうになりながらしばらく歩くと森鴎外記念館です。

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森鴎外さんの旧居「観潮楼」だったところだそうです。

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森鴎外さんが小説の中で、あまたの草花をのことを書いていたのをまったく知りませんでした。

展示されていた鴎外さんの本の中のお花なくだりを前後も含めて引用します。


この辺は屋敷町で、春になっても、柳も見えねば桜も見えない。内の堀の上から真赤な椿の花が見えて、お米蔵の側の臭橘(からたち)に薄緑の芽の吹いているのが見えるばかりである。
西隣に空地がある。石瓦の散らばっている間に、げんげや菫の花が咲いている。僕はげんげを摘みはじめた。暫く摘んでいるうちに、前の日に近所の子が、男のくせに花なんぞを摘んで可笑しいと云ったことを思い出して、急に身の周囲を見廻して花を捨てた。
[森鴎外、『ヰタセクスアリス』より]

「げんげ」は、「れんげ」のことです。


その傍に二度咲のダアリアの赤に黄の雑(まじ)った花が十ばかり、高く首を擡げて咲いている。その花の上に青み掛かった日の光が一ぱいに差しているのを、順一が見るともなしに見ていると、萩の茂みを離れて、ダアリアの花の間へ、幅の広いクリイム色のリボンを掛けた束髪の娘の頭がひょいと出た。
[森鴎外、『青年』より]


展示されている森鴎外さんの著作で気になったのは、『木芙蓉』。手にいれて読んでみたいと思いました。
本の装幀も草花をあしらったものもいろいろありました。そんな装幀の版の本を手にいれたいものです。

森鴎外さんは千駄木の記念館があるところに住んでいて、小石川植物園によく行っていたそうです。このあいだ行ったばかりだったのでうれしくなりました。

「素敵な雑木林〜小石川植物園」2017年 5月 26日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25802062/


展示の中では、娘の杏奴さんに当てた押し花の手紙が素敵でした。

そして、牧野さんという植物学者の植物のイラストや、東京大泉や高知の記念館も紹介されていました。今度行ってみたいものです。

記念館を出て、鴎外さんの本にもでてくる薮下通りを根津神社の方へ下りていきます。この通りは昔は魅惑の通りだったそうです。
ほどなく根津神社の裏門前にでます。

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右手には、乙女稲荷神社。
女の子がたくさんでした。

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しばらく歩くと社殿です。
唐門から見る社殿。

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楼門。
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神社を出たところにあるツバメブックスさんへ。表通りに出て千駄木方面へ。往来堂書店さん。こちらも結構話題になる本屋さんですが何が魅力なのかわかりません。いろいろ見逃すことが多いわたしなので気づかないだけかもしれません。
千駄木駅へ行く途中に、「はやぶさ」のプレート?が見える雑貨屋さんがありました。
再び千駄木駅に戻り、久しぶりの谷根千歩きを終わりにしました。


by momokororos | 2017-05-28 21:30 | 展示会 | Comments(0)
2017年 05月 26日

「東京を写す、東京を彫る」〜山高登さんの『東京の編集者』

山高登さんの『東京の編集者』。

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姫路のおひさまゆうびん舎さんで手にいれました。

昭和30年代の東京を舞台にした話しとその頃の東京の写真が載っています。

この本の中にこんなくだりがありました。

ぼくは親父の部屋にこもって勉強するつもりだったんですが、泉鏡花に出会ってからはすっかり文学にいかれちゃって、勉強なんかなんもしませんでした。
[山高登、『東京の編集者』より]

山高さん、泉鏡花さんに夢中だったなんて、急に親近感がわきました。

もう会期は終わってしまいましたが、新宿で山高さんの写真の展示会があると聞いて覗いてきました。

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写真だけではなく、版画や蔵書票も展示されていました。

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好きな川上澄生さんの版画のテイストにも通じるところがあります。


展示会場は新宿の歌舞伎。ゴジラのいるビルの近くでした。歌舞伎はほんと久しぶりでした。

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by momokororos | 2017-05-26 20:30 | | Comments(0)
2017年 05月 25日

『春泥集』〜與謝野晶子さんの詩集

與謝野晶子さんの『春泥集』。

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素敵な装幀です。
神戸元町の1003さんで手にいれた本です。

この『春泥集』は初めて見かけました。
岩波文庫の『与謝野晶子歌集』には『春泥集』の歌が収められていますが、少しだけです。

春泥集の中にいい詩を見つけました。

さはやかに黒眼にほへる君去りしあとの椅子より涼風ぞ吹く

同じ与謝野晶子さんの『みだれ髪』は大好きな詩集なのですが、こんな素敵な詩があります。

その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな

両方の詩ともさわやかな風を感じます。


わたしは、与謝野晶子の『みだれ髪』をこんなにも好きだったんだと思い起こさせる、むかしの日記がありました。

「持ちだすとしたら、どんな本?」
2008年 10月 27日の日記
http://momokoros.exblog.jp/8840495/

しばらく読んでいなかった与謝野晶子さん。また読んでみようと思います。



by momokororos | 2017-05-25 22:58 | | Comments(0)