久しぶりにお部屋の机です。

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最近読んでいた久坂葉子さんと岡本かの子さんの本を並べています。その上には、きのうの日記の廣津里香さんの本に、尾形亀之助さん、薄田泣菫さんの本が並んでいます。

昨日は、夕方から夜にかけて嵐のような天気でしたが、ストームグラスの結晶も成長していました。

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ストームグラスの魅力は尽きないです。


「魅惑のストームグラスとジュール・ヴェルヌさんの『海底二万里』」〜2017年 6月 4日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25823734/

「素敵なストームグラス~京都西陣」〜2016年 1月 4日の日記
http://momokoros.exblog.jp/24022659/

by momokororos | 2017-08-20 21:48 | お部屋 | Comments(0)
森鴎外記念館で開催されている『森鴎外の「庭」に咲く草花』の展示を少し前に見にいきました。

この展示で紹介されていた鴎外さんの『青年』のお花のくだりの文章が魅力的で、『青年』を手にいれて読みました。

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谷根千(谷中、根津、千駄木)界隈を舞台にしており、私も何度となく歩いているので興味深いです。

こんな文章が目にとまります。

この時十七、八の、不断着で買物にでも行くというような、廂髮の一寸愛嬌のある娘が、袖を障るように二人の傍を通って、純一の顔を、気に入った心持を隠さずに現したような見方で見て行った。瀬戸はその娘の肉附の好い体をじっと見て、慌てたように純一の顔に視線を移した。
[森鴎外、『青年』より]

このお互いの興味があるかのような表現が魅力です。「じっと見て」のような表現はあとの文章にもいくつか出てきます。

森鴎外記念館を訪れたときに、展示されていた鴎外さんの文章に、『青年』の中のダリアのくだりがありました。前の日記では、展示されていた文章よりも長く紹介したのですが、さらに長く引用します。

主人公の純一が、谷中の初音町で貸家の婆さんと話しをしているくだりです。

その傍に二度咲のダアリアの赤に黄の雑(まじ)った花が十ばかり、高く首を擡げて咲いている。その花の上に青み掛かった日の光が一ぱいに差しているのを、順一が見るともなしに見ていると、萩の茂みを離れて、ダアリアの花の間へ、幅の広いクリイム色のリボンを掛けた束髪の娘の頭がひょいと出た。大きな目で純一をじいっと見ているので、純一もじいっと見ている。
[森鴎外、『青年』より]

先の文章もそうなのですが、男と女がじっとお互いを見るくだりがでてきて、結構官能的に感じてしまいます。

ちなみに初音小路というアーケードの商店街が、谷中の朝倉彫塑館の通り沿いに残っています。

さらに劇場でのくだりです。

純一の席の近処は、女の子客ばかりであった。 左に二人並んでいるのは、まだどこかの学校にでも通っていそうは廂髮の令嬢で、一人は縹色の袴、一人は菫色の袴を穿いている。右の方にはコオトを着たままで、その上に毛の厚いskunks(スカンクス)の襟巻をした奥さんがいる。
純一が座に着くと、何やら首を聚めて話していた令嬢も、右手の奥さんも、一時に顔を振り向けて、純一の方を向いた。(中略) スカンクスの奥さんは凄いような 美人で、鼻は高過ぎる程高く、切目の長い黒目勝の目に、有り余る媚がある。(中略)
この次の幕間であった。少し休憩の時間が長いということが、番附にことわってあったので、見物が大抵一旦席を立った。純一は丁度自分が立とうとすると、それよりも心持早く右手の奥さんが立ったので、前後から人に押されて、奥さんの体に触れては離れ、離れては触れながら、外の廊下の方へ歩いて行く。微なparfum(パルフュウム)の匂がおりおり純一の鼻を襲うのである。
奥さんは振り向いて、目で笑った。
[森鴎外、『青年』より]

鴎外さんの官能的ともいえる文章。鴎外さんはこんな文章を書く人だったのですね。

むかし読んだ『山椒大夫』や『高瀬舟』とはほど遠い感じがします。
『青年』みたいな作品が教科書に載っていたら、文学がもっと身近になったのではと思いまいました。

「森鴎外記念館〜千駄木あたり散歩」〜


by momokororos | 2017-08-18 05:07 | | Comments(0)
岡本かの子さんのことを書いた瀬戸内晴美さんの『かの子繚乱』。

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かなり魅了させられる本です。
他の人から見聞きするかの子さんの姿を瀬戸内さんなりに解釈し、かの子さんの魅力を伝えています。

かの子さんのことを書いたくだりです。

要するに、かの子の感情も行動も、物事の両端をゆれ動き、その振幅度の広さは常軌を逸した感を世人に与えるらしかった。中庸を欠く平衡感覚の欠如、強烈なエゴの示顕欲、王者のような征服欲、魔神のような生命力、コンプレックスと紙一重の異常なナルシシズム……そんなものがかの子の体の中には雑居し、ひしめきあい、その結果、外にあらわれる言動が世間の常識と波長が合わなくなるのである。
奇矯と見られ、きざとさげすまれ、避難と誤解にあう度、かの子は世間との違和感に打ちのめされ、終生、苦しみつづけなければならなかった。
幸いかの子は全世界を敵に廻しても恐れなくていいほどの、強力な理解者に恵まれていた。夫一平と、一子太郎である。
[瀬戸内晴美、『かの子繚乱』より]

かの子さんの息子は、岡本太郎さん。
太郎さんは、かの子さんから大きな影響をうけたんだろうなって思います。
さらに続きを引用します。

生前のかの子に面識のある人々、殊に女性の間では、かの子は徹底的に醜いとされているようだ。(中略)
「あの美男子の一平さんがどうしてかの子のような不器量な女をお嫁にしてくれたんだろうって、その当時からうちで不思議がったものですよ」
[瀬戸内晴美、『かの子繚乱』より]

こんなにまで言われていたかの子さんですが、文章は続きます。

不思議なことに、それらと同時に、一方では、かの子の容貌に対して全く反対の意見を聞くことであった。(中略)
川端康成にかの子の泣き顔を叙した文章がある。
《岡本さんは厚化粧のために、かなり損はしたが、よく見ると、あどけなくきれいで、豊かな顔をしてゐた。それが泣き出すと一層童女型の観音顔になって清浄で甘美なものを漂はす時もあつた。岡本さんの美女(小説の中の)達の幻と共に浮かぶのは、この岡本さんの大きい泣顔である。涙を浮かべながら、苦もなく微笑んでゐるー》
[瀬戸内晴美、『かの子繚乱』より]

川端さんがかの子さんのことを童女型の観音顔というくだりがありますが、先日、倉敷の大原美術館に行っていたときに、工芸館の棟方志功さんの展示室で、岡本かの子さんの歌に棟方志功さんが版画を絵を描いた、「女人観世音版画柵」が展示してありました。
棟方志功さんが、岡本かの子さんの「女人ぼさつ」の詩を愛し版画にしたのが、「女人観世音版画柵」です。前に青森の青森市民美術展示館でも見ていた作品です。

「棟方志功さんの板画~青森市民美術展示館・棟方志功記念館」〜2015年 8月 6日の日記
http://momokoros.exblog.jp/23530315/

素晴らしい版画に、素敵な歌です。
棟方志功さんは、岡本かの子さんの歌だけでなく、本人も意識して描いた作品ではないかなと思います。

岡本かの子さんの詩を版画にしたものが他にも飾られていました。

薔薇見れば
薔薇の笑ひ
牡丹に逢はば
牡丹の威
あやめの色の優しさに

牡丹は岡本かの子さんが好きなお花ですが、他のお花もそれぞれが美しい、ひいては、それぞれの人も美しいということでしょうか。
大原美術館に前から飾られていたどうかはわかりませんが、こちらの版画も詩も素敵だなと思いました。


かの子さんの振る舞いと一平さんのやさしさ。『かの子繚乱』のはじめのくだりを読むだけで、一平さんがかの子さんのことを神格化するほど愛していたことがよくわかります。すべてを受けいれる気持ちはすごいなって思います。
このブログを書き終える直前に、もしかしたら、かの子さんの情動に対する一平さんの気持ち、それはやっぱり情動といえるものかもしれないものにわたしは惹かれているのかもしれない、とふと思いました。
素直に情動を表現できることに、魅力と憧れを感じます。

『かの子繚乱』は、少しずつしか読めていないのですが、今年読んだ本の中で特にいい本かなと思います。


「かの子さんへの想い〜岡本一平さん」〜
2017年 7月 1日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25886290/

by momokororos | 2017-08-01 23:00 | | Comments(0)
少し前に、クレマチスの丘のヴァンジ彫刻庭園美術館に行ったことを日記に書きました。
そのあとに、中目黒のdessinさんでヴァンジ彫刻庭園美術館のことを話していたのですが、以前、クリスティアーネ・レーアさんの素敵な展示会が開催されていたということを聞きました。

その展示会の図録を手にいれることができました。

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静かに見惚れてしまう繊細な作品です。

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2度と再現できないはかなさを感じます。

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またどこかで展示があるようならば見にいきたいです。

ヴァンジ彫刻庭園美術館での展示の案内ページがこちらです。

「クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ」
https://www.clematis-no-oka.co.jp/vangi-museum/exhibitions/320/

「クレマチスの丘〜ヴァンジ彫刻庭園美術館」〜2017年 6月 24日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25869948/




by momokororos | 2017-08-01 21:58 | 芸術 | Comments(0)
今日は仕事をひけてから、中目黒と学芸大学へ。3軒の本屋さんに寄っていたのですが、4時間もいました。本屋が好きなのか本が好きなのか。

熊井明子さんの『私の部屋のポプリ』 は好きな1冊。大阪の長谷川書店で文庫を見つけて、その後、単行本に出会って手にいれていました。

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1ページに収まる短いエッセイで構成されていて、ときにパラパラとめくりそのときの気分に合うタイトルから中身を読んでいます。ふと立ちどまって小耳にはさむかのような語り口調が心地よい本です。

昨晩、中目黒の COWBOOKSさんに寄ったら、この本と「続」「続続」「新」の本を見つけました。ちょっと値段が高かったので、「続」だけを手にいれました。

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中目黒から学芸大学に移り流浪堂さんへ。
流浪堂さんでは、『私の部屋のポプリ』の「正」と「続続」「新」を見つけました。
同じ日に続けて同じ本を見つけるとは。
続続」「新」を手にいれました。

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この4冊でシリーズ完結とのこと。
好きな本が手にはいってうれしいです。


by momokororos | 2017-07-29 20:05 | | Comments(0)
久坂葉子さん。
少し前に『幾度目かの最期』の本を読んでから気になっている人です。
このあいだ、神戸元町の1003さんで久坂葉子さんのことを語る2冊を見つけました。

『久坂葉子研究』。

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このなかの、『幾度目かの最期』の原稿のことを書いた文章と、原稿書きあげたあとの久坂さんの思い出の文章など、久坂さんの思い出を語る寄稿がたくさんです。

『幾度目かの最期』の中では架空の名前で出てきた登場人物が実名ででてきたり、久坂さんの世界観のことを語っていたりして、久坂さんのことをより伺い知ることができます。

久坂さんのことを知れば知るほど、久坂さんの他人の前で振る舞う姿と内面の気持ちの葛藤を想います。他人の気持ちを感じて、さらには先まわりして感じて、自分の思い(想いでしょうか)に悩み、気持ちとは裏はらな言動を演じていたこともあったように感じてなりません。
私の好きな二階堂奥歯さんも同じような印象を感じます。

1003さんで手にいれたもう1冊。
富士正晴さんの『贋・久坂葉子伝 小ヴィヨン』。

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こちらは違う版で持っているのですが、小ヴィヨンが入っているので手にいれました。

この現代に書かれているのと遜色がない久坂さんの文体に、久坂さんが50年前以上の人だとは到底思えません。
神戸に住み、三宮で遊んでいた久坂さん。彼女が遊んでいた神戸を思い浮かべます。
いま一度、『幾度目かの最期』を読んでみようかなと思います。


「『幾度目かの最期』〜久坂葉子さん」〜2017年 7月 19日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25924991/


by momokororos | 2017-07-26 22:40 | | Comments(0)
姫路から神戸にでていた話しは先日の日記に書きました。

きのう学芸大学の流浪堂さんを訪れていたのですが、姫路と神戸はセットですねって言われました。確かにここしばらく姫路と神戸の両方行っていること多いです。
その昔は、大阪と神戸がセットでした。

元町通5丁目でお蕎麦を食べたあとは、元町通4丁目のハニカムブックスさんへ。

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お店になにか変化があったということでしたが、なかなかわからないものです。棚が少し高くなって文庫本のコーナーが充実していました。

お店では、平松洋子さんの『ひさしぶりの海苔弁』を手にいれました。

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安西水丸さんの絵でした。

平松洋子さんの本は大好きで、部屋の本棚の一画には平松洋子さんの本のコーナーができています。ハニカムさんで見つけた本は、新刊で見かけていながら手にいれていなかった1冊です。

可愛いノートも見つけました。

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最近、古書組合にはいり楽しそうな店長さん。本の世界が広がっている感じです。
昔はハニカムさんのお店にくるお客さんの比率が、女性9に男性1くらいに感じていました。最近は男性のお客さんも少し見かけるようになって、女性8に男性2くらいでしょうか、と店長さんと話していました。男性2もいないと思いますが、それでも乙女なお店には違いないです。東京にはない本屋さんかなと思います。いや全国でもかもしれません。

ハニカムさんを後にして、元町の1003さんと栄町のlottaさんを廻り、神戸はおしまいにしました。今回は神戸の海側だけ巡りました。神戸で新しいところにはずっと行っていませんが、歩いているだけでも楽しくなる、いつまでも憧れの神戸です。

今日は、久しぶりに自由が丘を歩いていたのですが、こちらも神戸と同じように歩いているだけで楽しくなる街です。


by momokororos | 2017-07-20 22:56 | | Comments(0)
先日、神戸元町に行っていたときに、1003さんで、久坂葉子さんの本を2冊見つけました。
久坂さんの本が2冊もすごいですね?と店長さんに話したら、久坂さんは神戸の人ですからと言われて、ああ、久坂さんは神戸だったと思いだしました。

久坂葉子さんの本は、2、3ヶ月前に『幾度目かの最期』を読んでいるのですが、この本のことを書いていながら投稿していなかったみたいなので、『幾度目かの最期』の日記を先にあげたいと思います。

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この中に収めれている一番最初の短編集の「四年のあいだのこと」を少し読んでみたら、素敵だったので手にいれました。
乙女の淡い恋ごころを描いた短編です。
淡い恋ごころが、だんだんと想いが高じていくところが少しこわいですが、そんなところも久坂葉子さんをよく表しているのかもしれません。

この本を読んでしばらくしてから、学芸大学の流浪堂さんで、久坂葉子さんのことを書いた本を2冊見つけています。

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『エッセンス・オブ・久坂葉子』の本の中にこんなくだりがありました。

私の生活、それは、決して順調ではなかった。短い短い期間ではあるけれど。
楽譜で云ったら、ところどころ、長調になったり、短調になったり、シャープがついたり、フラットがついたり、又、ナチュラルにもなったりした。
私の生活は感情生活だった。私は多く夢を見た。自分の生活、それを音楽の様にしたかった。美しいメロディーを、自分自身の生活に描いて行こうとした。然し、その夢は、いつもいつも破壊されて来た。感情生活は、時々危険な事もあった。口では、現実家だとか、理性に富んでるんだとか云ったが、実の私は非常に、ロマンチストでもあり、アイディアリストであった。
多くの人を愛した反面、多くの人を嫌った。すべて、物事を考える時、行う時、極端的であった。乱暴であった。その事が、如何に、近辺を荒した事か、私はタイレントだった可も知れない。
[久坂葉子、『エッセンス・オブ・久坂葉子』より]

自分の生活を音楽のようにしたかった、という気持ちには私にも通じるところあり、美しいメロディーに似た夢を描いているところも似ているかもしれないです。そんな似ているところやあやうさも含めて久坂さんに惹かれているのかもしれません。

久坂葉子さんが新宿ゴールデン街で飲んでいたくだりが出てきます。
少し前に新宿に行ったときに、昼間ですが、ゴールデン街の入口を覗いてみました。

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ゴールデン街は何度か歩いたことはあるのですが一度も遊んだことはないです。久坂さんが飲んだ街ということで再び興味をひかれます。

by momokororos | 2017-07-19 21:17 | | Comments(0)
少し前に金沢の石川近代文学館でみた「乙女の文学展」。
川端康成さんの本が展示されていたのですが、川端康成さんの『乙女の港』や『花日記』は、中里恒子さんが書いたものに川端康成さんが補筆したということを知りました。

「乙女の文学展」〜石川近代文学館
2017年 5月 27日の日記
http://momokoros.exblog.jp/25803438/

中里恒子さんは昔好きで読んでいた作家さん。本棚を探して中里さんの本を引っ張りだしてきました。

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『時雨の記』は、初めて読んだ中里さんの本です。再び読んでみました。

つつましく生きる女性と、家族がありながら女性に激しく惹かれる男性の物語。
相手に共感し、相手の振る舞いにこれまでの生き方に思いを馳せ、お互いにないものに惹かれあいます。
落ちついた描写でありながら、主人公の熱い情感が感じられます。

多江は、言われた通りに、壬生と別れて車内にはいり、きのうからのことを、蜃気楼のように、鮮明に泛べながら、揺られていました。
消えないように、そっと眼ぶたを閉じて、蜃気楼をうつつに見続けていました。
[中里恒子、『時雨の記』より]

この本を初めて読んだのが大学生くらいのとき。この小説の情感がわかっていたのかしらと思いましたが、好きな小説だったことを覚えています。内容はすっかり忘れてしまいましたが、やはり感じいるものがあったのだと思います。

先を急いで読みたくなるような本ではなく、ゆっくりと味わいたいです。


中里さんの本は、あわせて4冊が部屋から出てきました。

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まだ読みかえしていませんが、また読みたいと思います。

『往復書簡』を読んだときのつぶやきです。

2014年3月2日
宇野千代さんと中里恒子さんの「往復書簡」。途中まで読んでいたのですが、また読みはじめました。中里さんはかなり昔に「時雨の記」を読んで好きになりました。往復書簡の手紙の文章は、ゆっくりとした時を感じ、日常の話題の中に奥深さを感じます。

2014年1月1日
宇野千代さんと中里恒子さんの「往復書簡」。「ふるさとへまはる六部の気の弱り」がでてきます。長年諸国を旅する僧(六部)が気が弱るとふるさと近くを回る、の意味で、宇野さんの強さの中の弱さについて語るところから始まっていて興味深いです。


by momokororos | 2017-07-11 21:47 | | Comments(0)
昨日は夕方から青山へ。
久しぶりに土日に出歩いています。

表参道の交差点から根津美術館へ向かう通りはブランドのお店が多く華やかです。

ヨックモックさん。

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昔から変わらずお洒落な洋菓子屋さんです。昔も今も憧れのお店です。

プラダさんの建物。

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久しぶりに南青山を歩いたのですが、上質な散歩を楽しめた感じがしました。

南青山の根津美術館の近くの HADEN BOOKSさん。

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本と喫茶のコーナーがあります。
低く音楽が流れていて気持ちが深く落ちつくような空間です。

根津美術館横の交差点の坂をくだると、途中二股の道に分かれて西麻布の交差点近くにでます。この道が大好きでよく歩きました。西麻布も秘めたる雰囲気が大好きで、よく青山から西麻布に出ていました。

昨日は西麻布方面にはいかず、再び青山通りに戻り、北青山の doux dimancheさんへ。

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青山通りから少し入ったところに都営住宅があったのですが、その向かい側の花壇や空き地はお花がたくさんです。
今日は百合みたいなお花が咲いていました。

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いま工事中の都営住宅は、複合的な施設になるみたいで、素敵な場所になるといいなって思ってます。

青山通り沿いは歩道も広く、お洒落さんもたくさんで、歩いていてうれしくなります。

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夕方からは涼しげな風も吹いてきて、街歩きが気持ちいいです。

表参道のけやき並木もお洒落です。

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青山は、19歳のときから遊びに行っている街ですが、いまだに東京の中で大好きな街の1つで憧れつづけています。


by momokororos | 2017-07-09 21:57 | | Comments(0)

かわいいもの、ちいさなものが大好きです


by ももころろ