おだやかな表情と心

今日は、大阪から名古屋へ出ようと思ったのですが、
予定を変更して京都に降りたちました。
雪まじりの雨がときどき降っていて格段に寒かったです。
京都らしい寒さでした。
そんな寒さの中、京都で一番好きな仏像を見にいってきました。
今年最後の日に、素敵な気持ちを感じることができました。

泉湧寺というお寺の塔頭である「即成院」に、
阿弥陀如来と二十五の菩薩さまが安置されていて、
その菩薩の中の1つの観世音菩薩さまが素晴らしいんです。
今日は1人貸切り状態でした。いつもそんな静かに過ごせるお寺です。
お寺の方にかなり丁寧な説明していただいたあとに、かなり長いあいだ見惚れてました。

おだやかな表情にしなやかなお体つきはとっても美しくて、
ふわっと正座したようなお姿はかなり親しみがもてます。
見ていると張っていた肩のチカラがすっと落ちていきます。
金色に輝いていたはずのお姿は真っ黒にすすけています。
かなり受難があったそうで、いろんな人たちから守られつづけてきて、
そんな人たちに対して変わらない表情で見守られてこられてたお姿は、
すべてのことを受けとめてくれるような感じがして思わず涙してしまいました。
板張りの床からしんしんと冷気があがってきてすっかり体が冷えてしまいましたが、
いくら見ていても飽きません。

こんなおだやかな表情と心をもちながら、
これからを過ごしていきたいなって思いました。

今年も最後ですが、よいお年を、そして来年もいいことありますように。
by momokororos | 2008-12-31 20:33 | 気持ち | Trackback | Comments(0)


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