「乙女の文学展」〜石川近代文学館

金沢香林坊。
21世紀美術館の方に少し歩くと、石川四高記念文化交流館。

こちらには石川近代文学館が入っていて、大好きな廣津里香さんの常設展示があります。金沢に行くとほぼ毎回寄ります。

「乙女の文学展」が開催されています。

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川端康成さんの『乙女の港』の表紙は中原淳一さんの絵でした。
解説に、中里恒子さんが書いたものに川端康成さんが補筆したということが書かれていました。川端康成さんの『花日記』も中里恒子さんの作だそうです。

中里恒子さんは好きな作家さんで、『時雨の記』がお気にいりです。宇野千代さんとの往復書簡の本もいいです。『乙女の港』と『花日記』は読んでみたいと思いました。

室生犀星、『乙女抄』の巻頭
には、こんな歌が載っています。

ここすぎていづくにかゆかむ
名も乙女のそのふ
ここすぎて行かばいづくに

ちょっと手にいれてみたい本です。


「乙女の文学展」の展示では、中原淳一さんの絵が表紙の本がたくさん展示されていました。中原淳一さんはそんなに興味がなかったのですが、本の装幀に使われているのはまた興味があります。姫路の姫路市立美術館で中原淳一さんの展示をすすめられたけど見にいきませんでした。見にいけばよかったかな。


「乙女の文学展」を見たあとは、大好きな廣津里香さんの常設展示を見にいきました。
廣津里香さんは、金沢に住んでいて、詩や絵を描いていた女性。若く夭折してしまっていますが、その感性に惹かれます。

2階の、石川県の文学者の部屋の半分くらいが廣津里香さんの展示です。
見たことのない廣津さんの写真や絵がありました。展示はときどき少し入れ替えているみたいです。
廣津里香さんの写真や絵、詩、日記をみて、生きていた時代の廣津さんに想いを馳せます。
廣津里香さんの詳しいことを聞こうと思ったのですが、学芸員の方がおらず残念。また今度聞いてみたいと思います。


石川四高記念文化交流館は、ほんと素敵で、こんな建物です。

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「廣津里香さんの画帖〜『不在照明』」〜2016年 12月 2日の日記
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「『白壁の花』〜廣津里香さんの日記」〜
2016年 8月 23日の日記
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「金沢春のお散歩(其の三)~石川近代文学館」〜2016年 4月 12日の日記
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「廣津里香さんの絵~ 『黒いミサ』」〜2016年 3月 22日の日記
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「廣津里香さんの絵と詩~石川近代文学館」〜2016年 3月 7日の日記
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by momokororos | 2017-05-27 11:48 | | Trackback | Comments(0)


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