吉田篤弘さんの『ブランケット・ブルームの星型乗車券』を本屋さんで見かけました。
タイトルが素敵で、吉田さんのイラストも素敵で手にいれました。 廃業した老舗ホテル、街頭芝居、発券所など街にあるいろいろな場所や人に思いを寄せています。 「発券所にて」のくだりです。 「チケットさえ手に入れたら、そこからもう旅が始まります」 (中略) これもひとつの答えかもしれない。何かを目ざしたり望んだりしたとき、すでにもう旅は始まっている。物理的な移動だけを旅とみなすのは、いかにも夢がない。 [吉田篤弘、『ブランケット・ブルームの星型乗車券』より] 確かに、1枚の切符はその切符だけでも魅力です。行っても行かなくてもそこには想いと期待があふれています。 『ブランケット・ブルームの星型乗車券』は、主人公のブランケット・ブルームの短いコラムの連載を紹介する物語。すべてのコラムに主人公の価値観、吉田篤弘さんのモノの要不要を超えた価値観が流れています。ロマンチストの世界に見えながら、本質的ところが見え隠れしていて共鳴します。 夜がふけてから、想いをめぐせながら読みたい本です。
by momokororos
| 2017-03-13 22:22
| 本
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Comments(2)
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by
おひさまゆうびん舎
at 2017-03-16 11:17
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こんにちは。
吉田さんの新刊、買いに行きたい!と思いながらなかなか買いに行けずにいて、想いがつのります。 でも、近いうちに私も。
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momokororos at 2017-03-16 22:29
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