吉本ばななさんの『キッチン』

吉本ばななさんの『キッチン』。

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1989年刊。20年以上も前に読んだ小説です。新刊で買ったのにかなり劣化してます。
この頃は「吉本ばなな」さんだったんですね。

神戸のハニカムブックスさんから、読んでよかったという話しを聞いて再読しました。内容はすっかり忘れていました。

別れの悲しみを経験して苦悩しながら、それでも人のことを想い生きていく手がかりをつかむ物語。

言葉にするとこぼれていくような気持ちをゆるやかに描かれているのが、気持ちにしみます。哀しい想いに、ココロの隙間にはいりこむ希望とも感じられるようなはかなげな情景が美しい。
料理をおいしいと感じるくだりがいくどとなく出てきて、読んでいる側にも悲しくてもつらくても生きていく、生きている実感を感じさせます。

よしもとばななさんの小説は、希望を感じさせるような展開に、明るい未来を感じさせるような終わり方で素敵です。

これまで読んだよしもとばななさんの小説と同じように、よしもとばななさんらしい小説かなって思いました。というかこの本がはじまりでした。

by momokororos | 2016-10-13 22:53 | | Comments(0)

かわいいもの、ちいさなものが大好きです


by ももころろ