昨晩は金沢に行きたいなって思ってましたが、東京駅で、すでに新幹線の最終も終わり、金沢行きの夜行バスも満席。かなら時間が遅かったので東京駅近辺で泊まりでもよかったのですが希望にかなうホテルが見つからず、行くのを諦めました。
金沢慕情其の二です。 この前、金沢へ訪れたときにまず向かったのが、室生犀星記念館でした。 ここで「堀辰雄展」が開催されていました。 堀辰雄さんは室生犀星さんと親交があった方です。 前のブログにも書きましたが、堀辰雄さんはとっても優しいです。 奥さんの多恵さんが辰雄さんから受け取った手紙は約120通、多恵さんはそのほとんどを大切に保管していたそうです。 その多恵さんこと多恵子さんが書いたエッセイを2冊ほど読んだことがあります。 『片陰の道』堀多恵子 装幀、装画は、串田孫一さん。 信濃追分のことを書かれているくだりがあります。 春は或る日突然にやって来ることがあった。あたたかな陽射しが冷えきたものを暖め始めると、屋根裏の何処か隅に、凍り付いていた吹雪の夜の名残りが急に解け、思わぬところから雨漏りのように落ちて来る。そして春が来たことを告げていったりした。 情景と気持ちが浮かぶ素敵な文章です。 堀多恵子さんのもう1冊の本。 『少女との対話』堀多恵子 少女や青年が信濃追分を訪ねてくる話しなど、こちらの本も素敵です。 多恵子さんは、少し前までご存命で堀辰雄文学記念館の館長でした。会いたかったなって思いました。 堀辰雄さんの本は、ずっとずっと前の高校生か大学生のときに『風立ちぬ』を買った記憶があるのですが、読んだかどうかさだかではないです。 少し前に再び読もうと思いたちましたか読めていませんでした。いま再び読みはじめていますが、堀多恵子さんの文章を読んだからか堀辰雄さんの文章少し荒いかなって思いましたがどうでしょうか。 旧軽井沢には、室生犀星さんの別荘だった室生犀星記念館や犀星の経、堀辰雄さんのささやきの小径、信濃追分には堀辰雄文学記念館があっていってみたいところです。たしか信濃追分には素敵な本屋もあったはずでぜひ訪れたいと思っています。 また金沢きっかけですが、金沢と違う話題になってしまいました。
by momokororos
| 2015-05-16 11:40
| 本
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