IE9ピン留め

「古今東西をあそぶ 川上澄生 木版画の世界」~世田谷美術館

先日の日記に載せた「ゑげれすいろは人物」。
この本を見て川上澄生さんの版画が好きになってしまったのですが、
東京砧公園の世田谷美術館で、ちょうど川上澄生さんの展示会が開催されていました。





「川上澄生:木版画の世界」
■ 会期: 2010年3月13日(土)~2010年5月9日(日)
  前期: 3月13日(土)~4月11日(日)
  後期: 4月14日(水)~5月9日(日)
■ 世田谷美術館1階企画展示室
■ 休館日: 毎週月曜日、3月23日(火)
  (ただし3月22日(月・祝)と5月3日(月・祝)は開館)
  休室日: 4月13日(火) ※展示替のため
■ 開館時間: 午前10時-午後6時(入場は閉館の30分前まで)
■ 会場: 世田谷美術館 1階企画展示室
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/

偶然ってあるものですね。早速、出かけてみました。




連休中の砧公園は、お天気もよくてかなりの人です。家族連れや犬のお散歩など、おもいおもいのスタイルでくつろいでいます。そんな緑の砧公園の奥に世田谷美術館はあります。




公園の人出に比べて美術館はガラガラでしたが、ゆっくりと見ることができてよかったです。

展示はイソップの物語の版画から展示されていました。
タイトルと3つの絵からなるいわゆる4コマ漫画的な版画です。




「北風と太陽」なのですが、3コマの絵だけで内容が伝わるのがすごいです。
他にも、肉をくわえた犬が自分の姿が水に映るのを見て思わず肉を落としてしまう物語や、
ウサギとカメの物語などユーモラスなイソップの作品が展示されていました。

東京や横浜、アラスカ、北海道、宇都宮の街の風景の版画も展示されています。




川上澄生さんは、横浜に生まれ、宇都宮で中学の先生をしていたそうです。
だから、自分のことを「へっぽこ先生」と称していたのですね。
この展示会は、栃木県立美術館所蔵の作品と鹿沼市立川上澄生美術館所蔵の作品の展示です。いつか両方の美術館に行ってみたいものです。


「初夏の風」




色が抑えられた版画に美しい愛の詩が綴られています。

かぜとなりたや はつなつのかぜとなりたや 
かのひとのまへにはだかり かのひとのうしろよりふく 
はつなつのはつなつの かぜとなりたや

さりげないながらも想いの強さを感じる素敵な版画でした。
棟方志功さんが版画の制作へ転向されたきっかけとなった川上澄生さんの作品です。


「ゑげれすいろは」― 明治調・面白英語読本




『英国を「ゑげれす」と呼んでいた時代の、少々滑稽な英語教則本にならって、川上もわざとスペルを間違えた英単語を並べたり、少々的はずれの古文調の和訳を付けたりなどして、まさに英語版・明治調といった世界を作り上げた。』(「古今東西をあそぶ 川上澄生 木版画の世界」より)

「ゑげれすいろは人物」は、「人物」以外にも「詩集」「詩畫集」「静物」などがあるみたいです。




こちらは図録ですが、とっても素敵な展示会でした。

前半の会期が4月11日(日)まで、後半の会期が4月14日(水)から5月9日(日)までで、
後期には大幅な展示入替えがあるみたいで、また後期に見にいきたいと思っています。

インターネット広告の「トランスメディア」提供スキンアイコンby momokororos | 2010-03-22 11:03 | 展示会 | Trackback | Comments(0)

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